古典落語
居酒屋
価格:¥733
まるで映画を見ているような明治の風景。
【あらすじ】
縄暖簾が下がる居酒屋。風呂帰りの職人さん、一杯引っかけようと入ってきた。口開けなのかほかに客がいない。「肴ぁ、なにができんだぁ?」「へぇい、できますものは、汁(つゆ)、貝柱(はしら)、鱈昆布、鮟鱇のようなもの、鰤にお芋に酢蛸でございます、へーぃ」「今言ったのはなんでもできんのか?」「さいでございます」「じゃあ、すまねえけどその、ようなものってやつを一人前もってこい」小僧をからかいながら飲む気楽さで酒が進む。酒飲みにとっては、愚にもつかないおしゃべりが一番の肴。
【聴きどころ】
「壁塗り上戸」といった酒飲み百態や「酒飲みは奴豆腐にさも似たり」などの飲兵衛を描いた狂句や狂歌など、覚えておくと今度の飲み会の楽しみが倍増します。居酒屋の内装もメニューも店員さんの応対ぶりも現代とは大違い、明治時代の雰囲気を味わうことができますが、これは演者の正確な知識があればこそ。金馬の博識による考証が何気ないところにも生かされています。
【もうひと言】
金馬はいち早くラジオ放送やレコード録音に取り組み、寄席以外に落語の楽しみを広げた立役者です。ラジオを聞いて小僧さんの口上を覚えたファンも多かったと言われています。その反面、初心者向けの大味な芸と批判する声もありました。
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プロフィール
三代目三遊亭金馬
講釈師修行をしていた1913年に初代三遊亭圓歌にスカウトされて噺家に転身。三遊亭歌当、2代目三遊亭歌笑を経て、20年に三遊亭円洲で真打に昇進した。1926年に3代目三遊亭金馬を襲名。落語協会、芸術協会には属さず、フリーとして主に東宝名人会に出演し、多くのレコード吹き込みで人気を博した。NHK準専属などの放送でも活躍。持ちネタは、「目黒のさんま」「居酒屋」「堪忍袋」「孝行糖」などで、老若男女だれでも分かりやすい楷書のような落語と評された。釣り好き、世話好きは有名で、『浮世断語』、『江戸前つり師』などの著書もある。
本名・加藤専太郎、1894年、東京生まれ。1964年没、享年71。
このアーティストの作品(全4件)
試聴 | タイトル | 出演者名 | 価格 |
---|---|---|---|
孝行糖 |
三代目三遊亭金… | ¥733 | |
堪忍袋 |
三代目三遊亭金… | ¥733 | |
薮入り |
三代目三遊亭金… | ¥733 | |
居酒屋 |
三代目三遊亭金… | ¥733 |
購入の流れ
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作品の聞き方
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