古典落語
安兵衛狐
価格:¥733
墓場でコン活?
【あらすじ】
源兵衛が酒を持って歩いていると、同じ長屋の連中が「花見に行くのか」と聞くので、偏屈な源兵衛は「墓を見に行く」と言ってしまいます。源兵衛は谷中の墓地に行って、女性の墓の前で酒を飲みますが、風で卒塔婆が倒れてしゃれこうべがむき出しになってしまいました。気の毒に思った源兵衛が酒をかけて供養すると、その夜女の幽霊がお礼に訪ねてきます。これがなんともいい女なので源兵衛も喜び、そのまま幽霊は居ついてしまいます。ことの顛末を聞いた長屋の安兵衛も酒を持っていそいそと墓場に出掛けます。安兵衛はそこで狐を助けることになるのですが……。
【聴きどころ】
長屋のうち、二人の女房が人間ではない、というからなんとも奇っ怪です。ところが源兵衛も安兵衛もそれを気にかける様子もなく、すんなりと受け入れています。落語にはこうした幽霊や動物が出てくる噺がありますが、落語界の住人はこうした「物の怪」とも仲がよかったようです。よく通る声で正統派の馬石師匠ですが、どこかで頓狂なところがあり、この噺にあっています。
【もう一言】
前半はご存じ「野ざらし」そっくり。別名「墓見」で、今ではあまり聞かれませんが、五代目古今亭志ん生が得意にしていました。もとは上方ネタで「天神山」といい、「葛の葉」に引っかけたサゲです。
収録:2010年5月10日 お江戸日本橋亭(東京・三越前)]
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プロフィール
隅田川馬石
1969年、兵庫県出身。1991年、石坂浩二主宰の劇団「急旋回」に入団。93年、五街道雲助に入門、前座名「五街道わたし」を名乗る。97年、二つ目昇進し、佐助に改名。99年、北とぴあ若手落語家競演会奨励賞。2007年、四代目「隅田川馬石」で真打昇進(先代の三代目馬石は後の五代目古今亭志ん生が1930年に1カ月間だけ名乗ったもの)。同年、林家彦六賞を受賞。趣味は野球と義太夫。観ている人が時間を忘れてしまう、ロマンチックな落語を目指す。本名は村上覚。出囃子は「岸の柳」。
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このアーティストの作品(全4件)
試聴 | タイトル | 出演者名 | 価格 |
---|---|---|---|
明烏 |
隅田川馬石 | ¥733 | |
安兵衛狐 |
隅田川馬石 | ¥733 | |
夢金 |
隅田川馬石 | ¥733 | |
元犬 |
隅田川馬石 | ¥550 |
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