短命

手と手が触れて……、な、短命だろ？

【あらすじ】
植木屋の八五郎、出入りの大店・伊勢屋のお弔いに行くので、悔みの文句を教えてほしいとご隠居を訪ねます。亡くなったのは、とびきり美人なお店のお嬢さんの三人目のお婿さんですが、これまでのお婿さんも次々に一年足らずで死んでしまうのです。不思議がる八五郎に、ご隠居はニヤリと笑って「それは短命だな」と。はて、この短命のワケとは？　

【聴きどころ】
「器量がよすぎる、仲が良さすぎる、暇すぎる、３過ぎだな。な、これは短命だな」と言うご隠居と、なぜ短命なのか、なかなかわからない野暮天の八五郎のやりとり、文左衛門師匠のこの間合いが絶妙で笑いがとまりません。

【もうひと言】
文左衛門師匠は、ご隠居に伊勢屋の話をする八五郎に「死んだ前の大ダンナはいい人だった、義太夫さえ語らなければ」と言わせています。この日の文左衛門師匠の高座は大爆笑の「寝床」でした。

〔収録：2011年10月23日　神保町・らくごカフェ〕　

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