古典落語
転宅
価格:¥733
間抜けな泥棒の約束は (落語随談付き)
【あらすじ】
粋な黒塀、見越しの松……とくればお妾さんの家です。間抜けな泥棒が入りこんだ先は浜町新道のとある妾宅。肝心の盗みも忘れてお膳の残り物をつまんでいて、家の主お菊に見つかってしまいます。あわててお菊を脅そうとしますが、逆にお菊に「実は旦那とは別れ話になっている。どうせならおまえさんのような男らしい人と一緒になりたい」と口説かれ、夫婦約束をして、財布を巻き上げられてしまいます。すっかり舞い上がっていい気になって泊まろうとする泥棒に「明日、改めて旦那がいない時に三味線の音が聞こえたら入ってきておくれ」と言います。翌日喜んで訪ねてみるのですが、家の中からはいっこうに三味線の音が聞こえてきません……。
【聴きどころ】
気が弱くて人のいい泥棒、機転がきいて抜け目のないお菊、このふたりの対照的なキャラクターの演じ分けには、白酒師匠独特のスルドイ人間観察眼が感じられます。お菊の軽やかでどこかずるそうな語り口は師匠のテノールがぴったりはまっています。
【もうひと言】
「だれもいないときには門の前にタライを出しておくから」というお菊の言葉をあてに翌日、行ってみると、タライは出たまま。近所で聞いてみると転宅したという。「転宅(センタク)ですか、道理でタライが出ていた」というオチもあるそうです。
〔収録:2007年6月8日 東京・Again〕
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プロフィール
桃月庵白酒
1992年、五街道雲助(六代目)に入門。前座名「はたご」を名乗る。愛嬌のある顔と滑らかな口跡で頭角を現し、95年に二つ目に昇進。「喜助」と改名する。05年に若手落語家を対象とした林家彦六賞を受賞。同年9月、真打昇進を機に三代目「桃月庵白酒」を襲名した。特に女性の艶やかさ、内に秘めた芯の強さを巧みに演じ、高い評価を得ている。得意ネタは「木乃伊取り」「臆病源兵衛」「代脈」など。また若手落語家5名による「五人廻しの会」など、多くの会に参加する一方で、自転車愛好家として寄席までサイクリングを楽しんだり、作務衣を収集するなど趣味も多彩。本名・愛甲尚人、1968年、鹿児島県生まれ。落語協会所属。
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このアーティストの作品(全8件)
試聴 | タイトル | 出演者名 | 価格 |
---|---|---|---|
抜け雀 |
桃月庵白酒 | ¥733 | |
壺算 |
桃月庵白酒 | ¥550 | |
付き馬 |
桃月庵白酒 | ¥733 | |
替り目 |
桃月庵白酒 | ¥733 | |
つる |
桃月庵白酒 | ¥733 |
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