古典落語
粗忽長屋
価格:¥367
自分の亡骸をひきとりに行く
【あらすじ】
そそっかしい男が朝方、浅草の観音様にお詣りに行くと裏の空き地で人だかりを見つけます。その原因が「行き倒れ」だとわかると、亡骸にむかって「おうっ、そんなとこで倒れてたら恥ずかしいよっ!起きなよ!」と声をかけてまわりを呆れさせます。知り合いかどうか確かめて欲しいと言われて顔を見ると、なんと同じ長屋の兄弟分、熊ではありませんか。今朝方熊を観音様に誘ったことを話すと、昨晩からここに倒れていたので人違いだと言われますが、思いこんだら聞く耳持ちません。「これから野郎を連れてきて、顔を比べて同じだったら、亡骸をひきとります」と、みんなが引き留めるのも聞かず長屋に帰って、今度は熊を連れて戻ってきます。「(行き倒れの)当人を連れてきました」呆れる人々を前に熊が「わたしが昨日からやっかいになってるそうで…」
【聴きどころ】
自分の遺体をひきとりに行くというのですから、なんとも滑稽な話です。まるで不条理文学のようですが、好きな人も多い一席でしょう。全体を通して笑いが多いのですが、「死んだ心持ちがしない」といぶかる熊を男が説得して、だんだん熊もその気になっていくところや、熊が死んだ自分を嘆くところなど聞きどころ満載です。菊六さんは破天荒になりすぎず、落ち着いてきっちりと演じているところに好感を持てます。
【もうひと言】
原話とされる「袈裟切にあぶなひ事」(宝永五年)では、自分が死んだのではないことをわかっていながら、自分ではないことを確認しに出かけるというもの。こうした不思議なギャグも江戸時代からあるのです。
[収録:2008年12月2日 お江戸日本橋亭(東京・三越前)]
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プロフィール
古今亭文菊(菊六改メ)
1979年、東京出身。 出囃子は「浅妻船」。 2001年に学習院大学文学部を卒業し、翌年、古今亭円菊に入門。03年より前座となり、06年に二ツ目昇進。 06年、07年、NHK新人演芸大賞本選出場。師匠と同様、心地よい声の高さとテンポで軽妙洒脱に噺を演じ、とくに展開を進めるテンポは秀逸。趣味は競馬と公園でのジョギング。
2012年9月21日真打昇進「文菊」を襲名。
このアーティストの作品(全2件)
試聴 | タイトル | 出演者名 | 価格 |
---|---|---|---|
粗忽長屋 |
古今亭文菊(菊… | ¥367 | |
権助提灯 |
古今亭文菊(菊… | ¥367 |
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