古典落語
浮世床
価格:¥733
男の社交場を舞台にした、お色気たっぷりのホラ話(落語随談付き)
【あらすじ】
床屋の待合室で、退屈を持て余している男たち。居眠りしている半ちゃんを起こすと、「寝かせてくれよ。毎晩年増の女に攻められて大変なんだから」と文句を言う。男たちがこんなノロケを見逃すはずがない。詰問された半ちゃん、「自慢話になるから」と遠慮しつつも、嬉々として事の顛末を語り出した。馴染みの小屋に芝居を見にいった半ちゃんは、妖艶な美女の隣に座ってトントン拍子でいいムードに。聞き手をじらす、出来すぎたお色気話の行方は……。
【聴きどころ】
男同士の馬鹿話は、いくつになっても楽しいもの。ことノロケ話は、大げさであるほど場が盛り上がります。これでもかというくらいの過剰なノロケぶりを、迫真の演技で伝える遊雀さん。さんざんじらした挙げ句に、最後は思い切り落とす下げも単純明快。まくらでは、男たちが数々の馬鹿馬鹿しい隠し芸を披露しあうという設定の中で、遊雀さんの芸達者ぶりが楽しめます。
【もうひと言】
「かみどこ」と呼ばれた、江戸時代の床屋。明治になっても、下町では男の社交場として長く健在でした。床屋の順番を待つ退屈な時間に、町内のゴシップを交換し合いながら、こんなノロケ話を披露する者もいたことでしょう。床屋を舞台とした古典落語は、他にも「お釣りの間男」「十徳」「崇徳院」「無精床」などがあり、やはり男女のゴシップが度々登場します。
[収録:2007年10月20日 文鳥舎(東京・三鷹)]
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プロフィール
三遊亭遊雀
1988年に柳家権太楼へ入門、前座名は「さん太」。91年に二つ目に昇進し「三太楼」と改名した。01年9月に真打昇進。06年10月に落語芸術協会の三遊亭小遊三門下へ移籍し、これを機に「三遊亭遊雀」と名乗る。「船徳」「明烏」「初天神」など、古典落語を中心に演じている。特に「初天神」で父に飴をねだる金坊のかわいらしさ、小憎らしさには定評がある。旅と乗り物を趣味とし、落語を楽しんでもらうためなら日本のどこへでも嬉々として出かけて行く。平成18年度国立演芸場主催「花形演芸大賞」金賞受賞。本名・畠山太郎、1965年、千葉県生まれ。落語芸術協会所属。
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このアーティストの作品(全26件)
試聴 | タイトル | 出演者名 | 価格 |
---|---|---|---|
堪忍袋(平成26年版) |
三遊亭遊雀 | ¥509 | |
反対俥 |
三遊亭遊雀 | ¥550 | |
湯屋番 |
三遊亭遊雀 | ¥733 | |
宗論 |
三遊亭遊雀 | ¥550 | |
看板のピン |
三遊亭遊雀 | ¥550 |
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