古典落語
宗論
価格:¥550
落語のタブーの一つ「宗教」にチャレンジする
【あらすじ】
大事な跡取り息子・幸太郎がキリスト教に入信してしまったので、父親は気が気ではありません。家が代々宗旨にしている浄土真宗を信仰するよう幸太郎に勧めるのですが、幸太郎は父親の言うことを聞こうとしないのです。そこで息子と父親との間で宗教についての論争、宗論が始まることに……。
【聴きどころ】
落語のジャンルの中で二人の人物の対話が延々と繰り返されるものを「根問物(ねどいもの)」と呼んでいます。『宗論』は大筋では父親と息子の対話によって成り立っているので、根問物の一種と言えないことはないのですが、その対話の内容がいわゆる「古典落語」の規範を飛び越えているため、一般に『宗論』が根問物と分類されることはないようです。ある意味それだけ過激な噺ともいえるのですが、遊雀師の語り口がその過激な内容にあまりにもマッチしているため、過激さよりも面白さの方が優先してしまう一席となっています。
【もうひと言】
遊雀師が得意とする演目の中にはよく過剰にマイペースな人間が登場します。普通の噺であればそういう人物は一人しか登場しないのですが、『宗論』では父親と息子の二人ともがそのマイペース人間というのが、噺をより一層笑い沢山のものにしているようです。
[収録:2009年7月4日 文鳥舎(東京・三鷹)]
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プロフィール
三遊亭遊雀
1988年に柳家権太楼へ入門、前座名は「さん太」。91年に二つ目に昇進し「三太楼」と改名した。01年9月に真打昇進。06年10月に落語芸術協会の三遊亭小遊三門下へ移籍し、これを機に「三遊亭遊雀」と名乗る。「船徳」「明烏」「初天神」など、古典落語を中心に演じている。特に「初天神」で父に飴をねだる金坊のかわいらしさ、小憎らしさには定評がある。旅と乗り物を趣味とし、落語を楽しんでもらうためなら日本のどこへでも嬉々として出かけて行く。平成18年度国立演芸場主催「花形演芸大賞」金賞受賞。本名・畠山太郎、1965年、千葉県生まれ。落語芸術協会所属。
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このアーティストの作品(全26件)
試聴 | タイトル | 出演者名 | 価格 |
---|---|---|---|
堪忍袋(平成26年版) |
三遊亭遊雀 | ¥509 | |
反対俥 |
三遊亭遊雀 | ¥550 | |
湯屋番 |
三遊亭遊雀 | ¥733 | |
宗論 |
三遊亭遊雀 | ¥550 | |
看板のピン |
三遊亭遊雀 | ¥550 |
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