古典落語
浜野矩随
価格:¥733
名人は一日にして成らず
【あらすじ】
腰元彫りの名人として知られた浜野矩安は、妻と一人息子の矩随を残して亡くなります。残された矩随は父親の跡を継ごうと懸命に彫り物をしますが、これがたいそうな不器用で、できあがるものは駄作ばかり。父親の得意先たちも最初はつきあいで品物を買ってくれますが、二度とは買ってくれません。唯一いつも買い上げてくれる若狭屋甚兵衛のところに、また品物を持ち込みますが、これがやはりひどい出来。「そのままでは父親の名を汚すことになるから、首でもくくって死んでしまえ!」と見放されてしまいます。落胆し首をくくろうとする矩随に母親も心を鬼にして、死ぬのを手伝うとまで言います。しかし死ぬ前に形見の品に手のひらに入るぐらいの観音像を彫っておくれと言われ、矩随は母親の願いをかなえようとします。
【聴きどころ】
「名人の作」と言われるものには、人をぞっとさせる凄みのようなものがあります。親孝行でやさしくはあるが、職人としては駄目だった矩随が、追いつめられ、死ぬ気になってようやく開花します。名人と言われる人には生死をかけた覚悟があり、それが作品の凄みにつながるのでしょう。矩随を一人前にするために、文字通り命をかけた母親の強さにも、心を打たれます。談四楼師匠の力強い語りが冴えています。通常の演出とはちょっと違う、師匠のならでは工夫も隠されています。
【もうひと言】
もとは講談ネタ。「腰元彫り」は腰の回り、つまり刀の鍔などの装飾品を作る彫金工芸を指していました。刀剣装飾は江戸中期以降、名人が多く出て、芸術品と呼べる作品が産み出されるようになります。浜野矩随は実際にいた人物です。
[収録:2009年3月18日 お江戸日本橋亭(東京・三越前)]
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プロフィール
立川談四楼
1951年、群馬県邑楽郡出身。70年、県立太田高校卒後、立川談志に入門し前座名「寸志」を名乗る。75年、二つ目昇進し、談四楼と改名。80年、NHK落語コンクール優秀賞を受賞。83年、落語協会での真打昇進試験で兄弟子とともに不合格となるが、これを機に談志は落語協会を離れ、立川流を結成した。同年、立川流落語会第一期真打に昇進。90年、落語会の将来への疑問を書き綴った小説集『シャレのち曇り』で作家デビュー。テレビやラジオ出演、新聞や雑誌の連載など幅広く活躍中。東京・下北沢の北沢八幡宮での独演会は150回を超えるほか、出版社ホールでのポプラ寄席、地方での数々の独演会で全国行脚を展開中。98年から専修大学の特別講師。出囃子は『喜撰』。
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浜野矩随 |
立川談四楼 | ¥733 |
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