古典落語
目黒のさんま
価格:¥733
武士の野暮を揶揄する、江戸庶民の痛快な諧謔(落語随談付き)
【あらすじ】
ある秋の日、目黒へ鷹狩りにやって来た殿様。家来が弁当を忘れてきたので空腹を抱えていると、何かいい匂いが漂ってくる。家来の「庶民の魚ゆえ殿のお口には合いません」という主張を退け、焼きさんまを初めて賞味した殿様は、その美味しさが忘れられなくなる。ある日の宴で、殿様は再びさんまを所望。庶民と同じ料理では憚られると、家来たちはさんまの脂や骨をすっかり抜いて殿様に差し出した。脂の抜けたさんまの味に、がっかりした殿様は…。
【聴きどころ】
観客におなじみの短い噺ということもあり、18分にも及ぶ長いまくらでひとしきり笑わせてから本題に入っていく柳家喜多八さん。脂の乗った旬の焼きさんまを描写する場面では、誰もが思わずごくりと生唾を飲むでしょう。新鮮なさんまにいらぬ手を加えて台無しにする武士たちを描いた、庶民の辛辣なユーモアが楽しめる一席です。
【もうひと言】
目黒のように海から遠い場所が、さんまの名所だと思ってしまった無知な殿様。しかしこの有名な噺にかこつけて、1996年から目黒駅付近で2つのさんままつり(目黒区と品川区)が、ご当地合戦を繰り広げるようになりました。どちらも実際に焼いたさんまが無料で振舞われ、無料の寄席なども行われます。演目はもちろん「目黒のさんま」。
[収録:2007年10月2日 お江戸日本橋亭(東京・三越前)]
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プロフィール
柳家喜多八
学習院大学卒業後、1977年に柳家小三治に入門、前座名は「小より」。81年に二つ目となり、「小八」に改名、93年に真打昇進、喜多八と改名した。滑稽話から大作まで自在自在に操り、小三治の懐刀とも評される実力派。とぼけた、愛すべき雰囲気が持ち味だが、侍の描写など気品にあふれると評判が高い。とにもかくにも将来を嘱望される逸材の一人である。モットーは「清く、けだるく、美しく」。趣味はサイクリングに墓参、宝塚とバリエーション豊か。
本名・林寛史、1949年、東京都生まれ。落語協会所属。
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このアーティストの作品(全30件)
試聴 | タイトル | 出演者名 | 価格 |
---|---|---|---|
ラブレター |
柳家喜多八 | ¥550 | |
盃の殿様 |
柳家喜多八 | ¥733 | |
鰻の幇間 |
柳家喜多八 | ¥733 | |
百川 |
柳家喜多八 | ¥733 | |
火事息子 |
柳家喜多八 | ¥733 |
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