古典落語
たらちね
価格:¥367
漢語調ことばにご用心
【あらすじ】
大家に縁談を持ちかけられた八五郎。相手の娘は、年は十八で器量良し、嫁入り道具もそろっていると聞き、大喜びします。しかし、どうも話がうますぎます。どこかにキズがあるのではないかと心配する八五郎に大家が言いました。「じつは言葉づかいがていねいすぎる」。そんなことなら構わないと、嫁にもらうことに決めました。その晩、大家さんはお嫁さんを連れてくると、用事があるからと、さっさと帰ってしまいました。女房になる人の名前も知らないことに気付いた八五郎が名をたずねます。すると、「ミズカラコトノセイメイヲトイタモウヤ? ソモワガチチハヤマトノサムライ……」。お嫁さんの言葉づかいは、言っている意味が分からないほどていねいなのでした。
【聴きどころ】
「けさは風が強くて歩きづらいですね」というなんでもない挨拶も、このお嫁さんにかかれば「コンチョウハドフウハゲシウシテ、ショウシャガンニュウシ……」ということになってしまいます。過剰にていねいで大げさなお嫁さんのことばを、遊一さんは芝居がかった口調で好演。また「チンチロリンのポーリポリ」と、新妻との生活を想像する場面では、遊一さんらしい若々しさで妄想を暴走させています。
【もうひと言】
漢語調の言葉のチンプンカンプンさを楽しむのがこの噺。ですからお嫁さんの言葉の意味が分からなくてもまったく問題ありません。ただ、サゲは現代ではあまり使われない言葉なので、少々分かりにくいかも知れません。ここでは「書状などの終わりに用いる語句である」とだけ記しておきましょう。
[収録:2007年10月12日 コア石響(東京・四谷)]
《携帯電話・スマートフォン(iPhone、Xperia等)、通信機能内蔵タブレット(iPad、GALAPAGOS等)、通信機能内蔵音楽プレーヤー(iPodTouch等)等へは「ダウンロード及び保存」はできません。お手数ですがパソコンでダウンロード後、お手持ちのデバイスへ同期頂き、お楽しみください。》
まだレビューはありません
プロフィール
入船亭遊一
1971年、埼玉県北埼玉郡騎西町出身。94年、東洋大学文学部卒業。99年、入船亭扇遊に入門。翌年、「ゆう一」で前座になる。2003年、二ツ目昇進し「遊一」に改名。入船亭に受け継がれてきた端正で骨太な芸を継承しつつ現代性も兼ね備える。好きな噺は、「たらちね」「干物箱」「厩火事」など。出囃子は「娘道成寺・チンチリレンの合方」。04年、第9回岡本マキ賞受賞。映画『しゃべれどもしゃべれども』に、鳴物・前座役でひっそりと出演。趣味は読書と格闘技観戦。
このアーティストの作品(全1件)
試聴 | タイトル | 出演者名 | 価格 |
---|---|---|---|
たらちね |
入船亭遊一 | ¥367 |
購入の流れ
- STEP1
- 作品を選んでカートに入れる
- STEP2
- 購入手続き・お支払い
- STEP3
- 作品をDL入手する
作品の聞き方
パソコンで聞く
DLした音声ファイルは、ダブルクリックするとWindows media Player や iTunesなどの再生プレイヤーで再生されます。プレイヤーがインストールされていない場合は、下記より最新版を無料でDLすることができます。
iPod / Voice-Trec / Walkman / 携帯電話などで持ち歩く
- iPod :
- iTunesを利用します。詳しくは iTunesチュートリアル
- オリンパス Voice-Trec :
- Windows media Player を利用します。バージョン 9 はこちら / 11 はこちら
- SONY Walkman :
- SonicStageなどを利用します。詳しくは SONY サポート
- 携帯電話 :
- 機種により対応・操作方法が異なります。詳しくは各説明書をご覧ください。
店長からのお知らせ
楽天会員IDで簡単決済!楽天スーパーポイントが貯まる!使える!