幽霊物件コレクター

奇才・円丈師が放つ強烈貴重なブラックコメディ　（解説付き）

【あらすじ】
埼玉県の東京寄りにある小さな町の不動産屋に、金持ちふうのひとりの男が現れます。その男、なんでも、幽霊の出る怖い物件を探しているとか。そういう物件は将来必ず価値が上がるので、今から集めていると言うのです。店の親父は、奥にしまわれていた“Ｘファイル”なるものを持ってきて、次々と物件を紹介しますが、どれも男の好みに合いません。だんだんいらだってくる男に、親父はあるひとつの物件を紹介します。そこで事件が起きたのは4年前、被害者は27歳のシングルマザーと４歳の娘、凶器はオノ…なぜか、これぞ理想の物件だ、と狂喜乱舞する男でしたが……。

【聴きどころ】
男が求めている物件と店の親父が紹介する物件が、同じ“いわくつき”物件でも、その“いわく”の内容がかみ合ってないところにおかしみがあります。男の理想の“いわく”がとにかくすさまじく、それを語る男のキャラクターもまた偏執狂的で強烈の一言。

【もうひと言】
2003年に下ろしたネタを2006年に大胆にアレンジして、今回さらにまたアレンジを施したそうです。軽く流すことができないという円丈師の迫力ある高座に接することができます。

〔収録：2007年5月8日　東京・お江戸日本橋亭〕

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