古典落語
井戸の茶碗
価格:¥733
清々しい江戸の男たちのドラマ (落語随談付き)
【あらすじ】
市中を流して歩く、くず屋さん。裏長屋で暮らしに困る浪人・千代田卜斎から仏像を預かりました。これが高木作右衛門という武士に三百文で売れたのですが、仏像の中からなんと五十両の小判が出てきたのです。「仏像は買ったが、この小判は受けとれん。返してもとの持ち主に返して参れ」。卜斎も「いったん手放したものは受けとれん」……と押し問答になって二人の間に入ったくず屋は弱り果ててしまいます。卜斎は「では何か方として品物を渡そう」とふだん使っている茶碗をくず屋に渡して一件落着、と思いきや、高木がこの茶碗を殿様に見せると、実は……。
【聴きどころ】
登場人物はみな正直者。さわやかな印象の一席です。武士のがんこぶりとくず屋さんのうろたえぶりのコントラストがおかしみを感じさせます。諭すようにゆっくりとしゃべる卜斎、威勢のいい青年武士の高木作右衛門、二人の武士に共感しながらも困惑してどもって話すくず屋さん、侍言葉に定評のある喜多八さんの言葉の演じ分けにも注目です。
【もうひと言】
「清正公様」と出てきますから、舞台は今の東京・白金あたりです。この話は実話をもとにしているそうです。柳家小三治門の喜多八さんですが、出囃子(でばやし)はなんと古今亭志ん生の出囃子「一丁入り」。
〔収録:2007年4月10日 東京・文鳥舎〕
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プロフィール
柳家喜多八
学習院大学卒業後、1977年に柳家小三治に入門、前座名は「小より」。81年に二つ目となり、「小八」に改名、93年に真打昇進、喜多八と改名した。滑稽話から大作まで自在自在に操り、小三治の懐刀とも評される実力派。とぼけた、愛すべき雰囲気が持ち味だが、侍の描写など気品にあふれると評判が高い。とにもかくにも将来を嘱望される逸材の一人である。モットーは「清く、けだるく、美しく」。趣味はサイクリングに墓参、宝塚とバリエーション豊か。
本名・林寛史、1949年、東京都生まれ。落語協会所属。
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このアーティストの作品(全30件)
試聴 | タイトル | 出演者名 | 価格 |
---|---|---|---|
ラブレター |
柳家喜多八 | ¥550 | |
盃の殿様 |
柳家喜多八 | ¥733 | |
鰻の幇間 |
柳家喜多八 | ¥733 | |
百川 |
柳家喜多八 | ¥733 | |
火事息子 |
柳家喜多八 | ¥733 |
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