古典落語
茶の湯
価格:¥733
爆笑なんちゃって茶道
【あらすじ】
蔵前の旦那が、小僧の定吉を連れて根岸の里に隠居します。茶室も備わった風流な隠居所で、三軒の長屋も付いていました。退屈していた旦那は、茶の湯を始めることにしますが、本当は作法を知りません。「あの青い粉はなんだっけなあ?」ととぼけていると、定吉が気を利かせて青ぎなこを買ってきます。ところがこれでは泡がたたないので、洗濯の泡立てに使うムクの皮を投入。たちまちぶくぶくと泡がたちますが、とても飲めるような代物ではありません。二人はたちまちお腹をこわしてしまいます。一人で相手をするのはたまらない定吉、長屋の連中を巻き込みますが、連中は茶の湯を知らなくて恥をかくのは嫌なので、引っ越してしまおうという騒ぎです。
【聴きどころ】
終始笑いどころの多い、楽しい一席です。仕事一筋だった大店の旦那が隠居して、突如茶の湯の道を突き進むのですが、茶筅を「座敷ざさら」と呼び、ぼこぼこ煮立っている湯釜を前にして「風流だなあ」と悦に浸るところは爆笑もの。噺の筋とギャグのバランスが絶妙で、リラックスして大いに笑えるのは市馬師匠のおかげでしょう。
【もう一言】
比較的新しい噺と思いきや、文化3年の「茶菓子」が原型です。風流なはずの茶がどたばたコメディーに変貌する名作です。商売一筋の商人が文化コンプレックス(?)が原因で、回りを巻き込んで笑いものになるというのは今も昔も変わらないようです。
[収録:2010年5月10日 お江戸日本橋亭(東京・三越前)]
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プロフィール
柳亭市馬
1961年生まれ、大分県緒方町出身。小学時代からの落語好きで高校時代に落語家を志す。1980年、柳家小さんに入門、小幸を名乗る。81年、「さん好」で二ツ目。93年、真打ちに昇進、4代目柳亭市馬を襲名。96年、国立劇場花形演芸大賞受賞。古典に取り組み、正統派の落語家として高い評価を得る、小さん最後の内弟子。ネタに関する由来やこぼれ話などに詳しく、落語関連の「雑学王」と呼ばれるほど。また、持ち前の美声で相撲甚句などを噺に入れる事も多い。本名は右藤泰幸。出囃子は「吾妻八景」。
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このアーティストの作品(全8件)
試聴 | タイトル | 出演者名 | 価格 |
---|---|---|---|
藪医者 |
柳亭市馬 | ¥550 | |
茶の湯 |
柳亭市馬 | ¥733 | |
二番煎じ |
柳亭市馬 | ¥733 | |
厄払い |
柳亭市馬 | ¥744 | |
蒟蒻問答 |
柳亭市馬 | ¥733 |
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