古典落語
野ざらし
価格:¥733
久しぶりに名作をサゲまで聞くことができる
【あらすじ】
ある夜、八五郎の隣に住む緒方清十郎のところへ若い娘が訪れてきました。翌朝、そのことで八五郎が尾形をなじると、尾形は意外なことを言い出します。実は昨夜の娘はこの世のものではなかったのです。尾形は昨日釣りに行った帰り、川端で野ざらしになっている骸骨を見つけました。それを哀れに思い、その骨に酒をかけてやって供養をしてやると、それを恩に着た骨が幽霊になって尾形の家にやって来たというのです。それを聞いた八五郎が自分も同じことをしてやろうと釣りに出かけ……。
【聴きどころ】
「野ざらし」は古典落語の中でも人気のある演目で、そのためもあってかたくさんの噺家が高座にかけています。ところが、ほとんどの場合最後まで演じられることがありません。それはサゲが分かりにくい上に後半部分が前半ほど面白くないためです。その中で遊雀師は珍しくこの演目をサゲまできちんと演じていますが、それは枕できちんとサゲが理解できるように説明した上に、退屈になりがちな後半部分を遊雀師ならではの演出で楽しく聞かせてくれているからです。
【もうひと言】
「野ざらし」は三代目春風亭柳好が歌うように語った名調子で知られています。遊雀師はその調子を踏襲しながら、まったくオリジナルの遊雀版「野ざらし」を作り上げました。それができたのは、遊雀師が得意とする過剰なキャラがこの噺の主人公とぴったりはまっているためでしょう。いかにも遊雀師らしい一席となっています。
[収録:2009年7月4日 文鳥舎(東京・三鷹)]
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プロフィール
三遊亭遊雀
1988年に柳家権太楼へ入門、前座名は「さん太」。91年に二つ目に昇進し「三太楼」と改名した。01年9月に真打昇進。06年10月に落語芸術協会の三遊亭小遊三門下へ移籍し、これを機に「三遊亭遊雀」と名乗る。「船徳」「明烏」「初天神」など、古典落語を中心に演じている。特に「初天神」で父に飴をねだる金坊のかわいらしさ、小憎らしさには定評がある。旅と乗り物を趣味とし、落語を楽しんでもらうためなら日本のどこへでも嬉々として出かけて行く。平成18年度国立演芸場主催「花形演芸大賞」金賞受賞。本名・畠山太郎、1965年、千葉県生まれ。落語芸術協会所属。
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このアーティストの作品(全26件)
試聴 | タイトル | 出演者名 | 価格 |
---|---|---|---|
堪忍袋(平成26年版) |
三遊亭遊雀 | ¥509 | |
反対俥 |
三遊亭遊雀 | ¥550 | |
湯屋番 |
三遊亭遊雀 | ¥733 | |
宗論 |
三遊亭遊雀 | ¥550 | |
看板のピン |
三遊亭遊雀 | ¥550 |
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