古典落語
五人廻し
価格:¥733
秋深し隣は何をする人ぞ (落語随談付き)
【あらすじ】
ところは廓。江戸の廓には一人の女性が複数のお客を相手にする「廻し」という制度があったとか。上方にはなかった制度のようで、花魁は男の部屋を順に回って歩いて客の相手をする。男の方は自分ばかりを相手にしているわけではないとは分かっているものの、高いお金を払って花魁が来てくれないと、ジリジリしてきます。若い衆が客の機嫌を取りに歩きますが、いろいろな客が一人でひざを抱えています。ある客には「塩かけて頭からかじっちゃうぞ」と江戸弁で罵倒され、ある客には「女郎買いの本分、那辺にあるか!」と漢文調で詰め寄られます…。
【聴きどころ】
女郎屋の明け方、狭い部屋に押し込められて、職人、書生っぽ、田舎ものなど、振られた客の生態がなんといっても可笑しい。扇遊師匠は小気味よいテンポで正攻法の演出です。サゲにはいろいろなパターンがあるようですが、ここでのサゲはあまり聞かれないものです。
【もうひと言】
それぞれの客の様子は川島雄三監督の映画「幕末太陽伝」でも描かれています。
[収録:2007年9月27日 睦会(東京・池袋演芸場)]
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プロフィール
入船亭扇遊
1972年に九代目入船亭扇橋に入門。前座名「扇ぽう」を名乗る。77年に二つ目昇進で「扇好」、85年に真打昇進で「扇遊」と改名した。淀みないしゃべりと明るく粋な芸風で、観客を江戸情緒の世界へと引き込む古典落語の名手である。表情豊かに艶っぽい女を見事に演じる。「携帯電話も持っていない古いタイプの人間」とは本人の談。得意ネタは「明鳥」「不動坊火焔」など。92年の「入船亭扇遊独演会」にて、文部省芸術祭賞を受賞。本名・岩田茂、1953年、静岡県生まれ。落語協会所属。
このアーティストの作品(全7件)
試聴 | タイトル | 出演者名 | 価格 |
---|---|---|---|
引越しの夢 |
入船亭扇遊 | ¥550 | |
道灌 |
入船亭扇遊 | ¥733 | |
尻餅 |
入船亭扇遊 | ¥550 | |
五人廻し |
入船亭扇遊 | ¥733 | |
試し酒 |
入船亭扇遊 | ¥733 |
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