古典落語
時そば
価格:¥550
夜風に震える薄い竹輪麩(落語随談付き)
【あらすじ】
寒い晩、二八蕎麦の屋台で男がしっぽく蕎麦を食べています。屋号からつゆ加減、竹輪の厚さ、どんぶりに至るまで、やたらと世辞を言います。江戸っ子らしからぬおべんちゃら。勘定の段になって、一六文と聞いた男は懐から一文銭を取り出し、数え始めます。「ひぃ、ふぅ、みぃ、よぉ、いつ、む、なな、や…今なん時だい?」「へい、九つでございます」「とお、じゅういち…」。巧みに勘定を一文ごまかして去ってしまいます。これを端で見ていた少々抜けた男、しばらく考えた末やっとからくりに気づき、自分も試してみたくなります。翌日、待ちきれずにまだ早い時間に繰り出した男は、通りかかった蕎麦屋をつかまえますが…。
【聴きどころ】
最も広く知られた噺の一つでしょう。シンプルなだけに、演者の個性と技量が際立ちます。昭和の名人を彷彿とさせる、高座で鍛え抜かれた小満ん師匠の声と語り口を堪能してください。前半の男のぽんぽんとまくし立てる、調子の良さに比べて、後半の間抜けな男のずっこけぶりが際立ちます。持ち上げようのない蕎麦屋に遭遇してしまった、悶絶する男の様子は気の毒なほど。「九つ」は現在の夜12時頃、「四つ」は夜の10時頃。
【もうひと言】
もとは上方の「時うどん」。三代目小さんが移したとされています。現在の上方でも演じられますが、二人がかりでうどん屋をからかう、東京とはずいぶん味わいが違う噺です。
[収録:2008年2月2日 コア石響(東京・四谷)]
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プロフィール
柳家小満ん
1942年、横浜市出身。 東京農工大学繊維工学部に入学するが、八代目桂文楽に魅せられて大学を中退し、61年、内弟子として入門。文楽が心服していた歌人・吉井勇に因んで前座名を「桂小勇」と名乗る。65年、二ツ目に昇進。71年、桂文楽が死去し、五代目柳家小さん門下へ移る。73年、NHK新人落語コンクール最優秀賞受賞。75年真打昇進、「三代目柳家小満ん」を襲名。文楽の「艶っぽさ」と小さんの「滑稽」の両方を譲り受け、俳句をたしなみ文章を書く粋な噺家としても有名。著書『べけんや(わが師・桂文楽)』(河出文庫)は、文楽の粋な芸と人物を弟子の目から愛情をこめて描く好著。隔月の独演会は30年以上継続中。趣味はオペラ。出囃子は「青海波」。
このアーティストの作品(全3件)
試聴 | タイトル | 出演者名 | 価格 |
---|---|---|---|
死神 |
柳家小満ん | ¥629 | |
盃の殿様 |
柳家小満ん | ¥733 | |
時そば |
柳家小満ん | ¥550 |
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