古典落語
抜け雀
価格:¥733
至らない息子を助けた親のありがたさ
【あらすじ】
小田原の宿に泊まった貧乏絵描き、毎日三升ずつ酒を飲んだのに一文無し。勘定のかたにと衝立に五羽の雀を描き、売ってはならんと言い置いて出ていった。翌朝戸を開けると衝立から朝日へ向かって雀が飛びだし餌をついばむとまた衝立へ戻ってくる。これが評判になり宿屋は大繁盛、藩主が千両で買い上げると言うが売らないという約束なのでままならぬ。十日ほど過ぎて泊まった老武士が雀の絵を見て「もうすぐこの雀は落ちてしまうぞ、止まり木がないから、雀がくたびれてしまうのだ。わしが描いてやろう」。新しく鳥籠が出来て雀の寿命が延びてますます評判に。藩主はついに二千両で買い上げると言い出した。
【聴きどころ】
パッとしない外見の貧乏人を大切にしたらそれは実は幸せをもたらしてくれる福の神だったという民話的な要素と、講談などで好んで扱われる左甚五郎などの名工話の要素が重なった噺ですので、どこに焦点を当てて演出をするかで印象が変わってきます。ここでは落語らしく、宿屋の主人が絵師とかわした約束を守る愚直さを前面に出して、芸事精進の大切さと父親の息子への愛情をさりげなく描いています。
【もうひとこと】
旅を背景にした噺や宿屋を舞台にした噺はいくつもありますが、この噺のように江戸以外の実際の町を舞台にした噺はあまりありません。また絵描きを登場させる噺も珍しいと言えます。
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プロフィール
五代目古今亭志ん生
1907年、橘家円喬に入門、10年に2代目三遊亭小円朝門下で朝太と名乗り、16年ごろ、三遊亭円菊の名で二ツ目に昇進、馬生門に移って24年に金原亭馬きんで真打ちに昇進した。その後、講釈師・3代目芦州門下に入るが、落語に戻って柳家三語楼門下となり、34年に7代目金原亭馬生を経て、39年に5代目古今亭志ん生を襲名した。持ちネタは「火焔太鼓」「らくだ」「三枚起請」「唐茄子屋政談」など豊富。壮年期までの貧乏生活経験が生んだ軽妙洒脱さと、生来の鋭い美意識が合わさった天衣無縫の芸風で絶大な人気を誇り、現在でも最も多く音源が発売されている、落語家の代名詞的存在。57年~63年まで落語協会会長。61年に脳出血で倒れ、68年以降は高座に出なかった。著書に自伝『なめくじ艦隊』『びんぼう自慢』がある。長男は10代目金原亭馬生(1928~82)、次男は古今亭志ん朝(1938~2001)。
本名・美濃部孝蔵。1890年、東京生まれ。1973年没、享年83。
このアーティストの作品(全23件)
試聴 | タイトル | 出演者名 | 価格 |
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げに怖ろしきは人情かな 古今亭志ん生 古典落語選(3) |
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¥2,200 | |
江戸の困ったさんたち大集合 古今亭志ん生 古典落語選(1) |
|
¥2,932 | |
江戸の人情ここにあり 古今亭志ん生 古典落語選(2) |
|
¥2,200 | |
寝床 |
五代目古今亭志… | ¥733 | |
抜け雀 |
五代目古今亭志… | ¥733 |
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