新作落語
自殺狂
価格:¥733
苦悩する作家のブラックコメディ(解説付き)
【あらすじ】
ここのところスランプで、なかなか売れる本を書くことが出来ない作家先生。出版社は先生の本がまったく売れないので倒産寸前に追い込まれています。今日も編集者が、どうか起死回生のベストセラー小説を書いてほしいと頼み込んできます。先生は悩みます。アイデアはすべて出しつくしました。一生懸命考えた先生は、ついに自殺することを思いつきます。三島由紀夫や川端康成のように、自殺をすれば話題になってきっと本が売れるだろう。先生はあの手この手で自殺を試みるのですが、ことごとく失敗します。何か確実に死ねる方法はないものか。飛び降り自殺は? 高所恐怖症だからなあ。焼身自殺は? 熱いよなあ。先生がぶつぶついいながら歩いていると、目の前に線路とトンネルが現れました。そうだ、列車に轢かれて死のう…。
【聴きどころ】
作家先生の哀愁を帯びたインテリふうのモノローグが主眼です。寿輔師は、知的で文学的な言辞の中にジイドやカミュ、ヘミングウェイなどの名作のタイトルのパロディを入れて、ある種破壊的ともいえる笑いを創り出しています。また、小道具や小細工を駆使する茶目っ気も見せて、会場を沸かせています。
【もうひと言】
高座の派手な着物を自ら“ちんどん屋”といって見せる師匠ですが、ゆっくりとした口調で諄々と諭すような、まるで女性を口説いているかのような姿には何ともいえない色気があります。
[収録:2007年10月27日 お江戸日本橋亭]
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プロフィール
古今亭寿輔
1944年、山梨県甲府市出身。1968年、三遊亭圓右に入門し、「右詩夫」で初高座。1972年、四代目古今亭寿輔として二ツ目になり、83年、真打に昇進。熱帯魚のようにきらびやかな衣装で登場し、ボソボソと陰気に語り出し、ねっちりと客をいじる。その強烈な存在感のある高座に病みつきのリピーターも多い。落語芸術協会所属。本名は宮川幸夫。出囃子は「しゃぼん玉とんだ」。
このアーティストの作品(全4件)
試聴 | タイトル | 出演者名 | 価格 |
---|---|---|---|
ラーメン屋 |
古今亭寿輔 | ¥733 | |
釣りの酒 |
古今亭寿輔 | ¥733 | |
自殺狂 |
古今亭寿輔 | ¥733 | |
地獄めぐり |
古今亭寿輔 | ¥733 |
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