古典落語

こんにゃく問答

価格：￥733

収録時間 :: 45:07
データ形式 :: MP3
データ容量 :: 41.3MB

提供元 :: 株式会社ラジオカフェ
リリース日 :: 07年11月30日
カテゴリ :: 古典落語

蒟蒻は禅の味？（落語随談付き）

【あらすじ】
渡世人の六兵衛、江戸でしくじり、上州安中で蒟蒻（こんにゃく）屋になっています。親分肌の六兵衛を頼って同じく江戸から逃げてきた八五郎を和尚のいない薬王寺の和尚に無理やり仕立て上げてしまいます。八五郎はお勤めをする気などさらさらなく、衣を売り払って寺男の権助と朝から泥鰌鍋で酒盛りという始末。そこに越前・永平寺の托善（たくぜん）という雲水がやってきて禅問答を申し込みます。禅問答で負けたら寺を明け渡さなければなりません。あわてた八五郎は居留守を使ってその場をごまかしますが、托善は諦めず、次の日にもう一度やってくるというではありませんか。

【聴きどころ】
お経も知らないのに住職になってしまうという八五郎も無茶ですが、その尻馬に乗った権助もいい加減で、托善の真剣な様子がおかしみを生みます。権助の田舎言葉、托善の寺方の言葉遣いに対して六兵衛と八五郎のやたらにべらんめえな口調の使い分け方が扇辰師匠ならでは。

【もうひと言】『臨済録』などに見られ、もともと禅家で修業のために行われる「公案」のやりとりが話の原型になっているようです。中国や朝鮮、何とトルコにも同様の笑い話があるそうです。

[収録：2007年9月22日　扇辰日和（東京・なかの芸術小劇場）]

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プロフィール

入船亭扇辰

落語家

1989年、9代目入船亭扇橋に入門、前座名は扇たつ。93年に二ツ目昇進、扇辰に改名した。2002年3月、真打ちに昇進。こっけい噺・人情噺を中心に古典落語に取り組み、端正な人物描写力には定評がある。地域落語会へも積極的に出演している。趣味はギター。「噺家らしく、噺家ぶらず、いい落語を演じていきたい」と抱負を語る。夫人は、映画「千と千尋の神隠し」の主題歌でも有名な作詞家で詩人の覚和歌子さん。
本名・川越辰朗、1964年、新潟県生まれ。落語協会所属。

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