古典落語
藪入り
価格:¥367
【あらすじ】
奉公に出した一粒種の亀が、三年ぶりに帰ってくるという前夜、熊は待ち遠しくてたまりません。久しぶりに帰ってくる倅にあれもこれも食べさせてやりたい、あちこち連れて行ってやりたいとソワソワ思いを巡すうちに夜が明けてしまいます。すこし大人びて帰ってきた亀に、照れくさくも嬉しい熊夫婦でしたが、亀がお湯屋にいっている間に、亀のガマ口に15円もの大金が入っているのを見つけます。もしや亀が……と、にわかに夫婦は不安に。
【聴きどころ】
まだ幼いわが子と三年も会えないのですから、親の心配はいかほどのものか。この日をどれほど待っていたか。談奈さんの高座では、そんな親心が眠れない夫婦の愉快なやりとりでさらりと表現し、ともすれば泣かせにかかるところでも決してベタつかず、熊の江戸ッ子らしい短腹さを描くことで、かえってその情愛が際立って感じられます。
【もうひと言】
藪入りとは、年に二回(正月と盆の16日)の奉公先からの宿下がりのことですが、最初の三年は里心がつくというので家に帰らせてもらえなかったそうです。熊が亀を挨拶に連れて行こうと思っていた一軒が「根津の松岡さん」だったりしますが、談奈さんの噺にはさりげないくすぐりが潜んでいます。
□写真撮影:柴田雅人
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プロフィール
立川談奈
1972年8月、神奈川県横浜市生れ。
1999年7月 立川流 快楽亭ブラックに師事、快楽亭ブラ談次となる。初高座同年8月
2005年 立川左談次門下に移籍、立川フラ談次となる。
2007年5月 第12回「岡本マキ賞」受賞。
2007年7月 二ツ目昇進、立川談奈となる。
若旦那然とした風貌とおっとりとした品のある口調が魅力だが、
芯は凛と志高く、さまざまな趣向の落語会を開催し続けている。
■ブログ:浅草育ち・噺家 立川談奈の落語日和
http://blog.livedoor.jp/tatekawa_danna/
□写真:柴田雅人
このアーティストの作品(全2件)
試聴 | タイトル | 出演者名 | 価格 |
---|---|---|---|
藪入り |
立川談奈 | ¥367 | |
紙入れ |
立川談奈 | ¥367 |
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