古典落語
二番煎じ
価格:¥733
冬の夜、隠れて飲む酒の味(解説付き)
【あらすじ】
江戸は火事の多い街。火の用心のために寒い夜に町内のだんな衆が集まって見回りをすることにしました。二組に分かれて半分は火の番小屋で待機して、入れ替わりで見回ることにします。みな寒さに辟易して気勢があがりませんが、番小屋に帰ってくるとそれぞれ酒や猪の肉、それを煮る鉄鍋まで持参していたことがわかり、にわかに元気づきます。小屋にあった土瓶に酒を入れて燗をして、猪鍋をつついて盛り上がり、歌いだす始末。そこに折悪しく役人が見回りに来ました。あわてて土瓶と鍋を隠そうとしますが見つかってしまいます。苦し紛れに土瓶の中身は煎じ薬で、鍋はその口直しだとごまかそうとします。
【聴きどころ】
前半、いやいや見回りに出ているだんな衆の様子が、冬の夜の寒さを彷彿とさせます。「火の用心」のかけ声のところは噺家さんによって若干違いが見られますが、喉が自慢の市馬師匠は謡、浪曲などを軽く聞かせてくれます。後半、火の番小屋という禁制の場所で秘密の酒宴で盛り上がる場面が楽しく、燗酒をあおり猪肉をほおばる描写の巧みさに、聞いた後には、こちらも熱燗を一杯という気分になること請け合いです。宴たけなわで聞ける「さんさ時雨」も味わい深いものです。
【もうひと言】
江戸のころ、町内には常設の番小屋と火事の季節に設けられる火の番小屋があったようです。常駐の小屋ではないので、お酒を持ち込んだりできたのでしょうが、猪肉(肉食)は禁止されていたのでは? ところが、江戸中期ごろからこの禁令もゆるみ、「山くじら」などと称して、かなり自由に食べられていたということです。
[収録:2009年1月20日 お江戸日本橋亭(東京・三越前)]
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プロフィール
柳亭市馬
1961年生まれ、大分県緒方町出身。小学時代からの落語好きで高校時代に落語家を志す。1980年、柳家小さんに入門、小幸を名乗る。81年、「さん好」で二ツ目。93年、真打ちに昇進、4代目柳亭市馬を襲名。96年、国立劇場花形演芸大賞受賞。古典に取り組み、正統派の落語家として高い評価を得る、小さん最後の内弟子。ネタに関する由来やこぼれ話などに詳しく、落語関連の「雑学王」と呼ばれるほど。また、持ち前の美声で相撲甚句などを噺に入れる事も多い。本名は右藤泰幸。出囃子は「吾妻八景」。
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このアーティストの作品(全8件)
試聴 | タイトル | 出演者名 | 価格 |
---|---|---|---|
藪医者 |
柳亭市馬 | ¥550 | |
茶の湯 |
柳亭市馬 | ¥733 | |
二番煎じ |
柳亭市馬 | ¥733 | |
厄払い |
柳亭市馬 | ¥744 | |
蒟蒻問答 |
柳亭市馬 | ¥733 |
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