古典落語
干物箱
価格:¥733
声色つかってアリバイづくり
【あらすじ】
若旦那は湯屋に行くといっては十日間も家に帰らない、いわゆる放蕩息子。きょうも花魁のところへ行きたくてしかたがありません。考えるのは、どうやっておとっつぁんの目をごまかすかということばかり。そこで思いだしたのが本屋の善公。声色が得意な善公を分身に仕立てて家の二階に残し、自分は遊びに出かけてしまおうという魂胆です。羽織とご祝儀で身代わりの留守番を請け負った善公は、若旦那の声色を使って階下の父親をごまかします。もとよりなんの打ち合わせも出来ておらず、あやうくボロが出そうになりますが、かろうじて乗り切った善公。ほっとしたのもつかの間、部屋で花魁が若旦那へあてた恋文を見つけてしまいます。そこにはどうやら自分のことが書いてあるようです。ついに善公はひとりで騒ぎだし、階下の父親を怪しませてしまうのでした。
【聴きどころ】
いつばれるか、どこでばれるか……。想定外の父親の質問に善公があたふたするところは、ハラハラドキドキ、そして笑える名場面です。「干物箱」という奇妙なタイトルの秘密もそこで明らかになることでしょう。善公は直情型で、その想像力がときに独り芝居となって爆発してしまいます。ときおり声のテンションをはね上げながら、遊雀師はそんな暴走キャラを熱演。たいへんな場面で帰ってきた若旦那によるサゲも、のほほんとして笑えます。
【もうひと言】
別題を「吹替息子」。落語の原話には『軽口花咲顔』の「物まねと入替り」などがあり、狂言「花子(はなご)」、歌舞伎「身替座禅」などでも同じ内容の、身代わりによる「アリバイづくり」が描かれています。この噺の主題である父親による問い掛けと応答にもいろいろバージョンがあって、本話のように無尽の額をたずねるもののほかに、句会の内容をたずねるものなどがあります。
[収録:2008年10月18日 文鳥舎(東京・三鷹)]
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プロフィール
三遊亭遊雀
1988年に柳家権太楼へ入門、前座名は「さん太」。91年に二つ目に昇進し「三太楼」と改名した。01年9月に真打昇進。06年10月に落語芸術協会の三遊亭小遊三門下へ移籍し、これを機に「三遊亭遊雀」と名乗る。「船徳」「明烏」「初天神」など、古典落語を中心に演じている。特に「初天神」で父に飴をねだる金坊のかわいらしさ、小憎らしさには定評がある。旅と乗り物を趣味とし、落語を楽しんでもらうためなら日本のどこへでも嬉々として出かけて行く。平成18年度国立演芸場主催「花形演芸大賞」金賞受賞。本名・畠山太郎、1965年、千葉県生まれ。落語芸術協会所属。
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このアーティストの作品(全26件)
試聴 | タイトル | 出演者名 | 価格 |
---|---|---|---|
堪忍袋(平成26年版) |
三遊亭遊雀 | ¥509 | |
反対俥 |
三遊亭遊雀 | ¥550 | |
湯屋番 |
三遊亭遊雀 | ¥733 | |
宗論 |
三遊亭遊雀 | ¥550 | |
看板のピン |
三遊亭遊雀 | ¥550 |
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