米粒写経の理想の上司偽装の上司

時代を超越したハードなボケ

【あらすじ】
レストランで店に対して文句を言いたい時、あなたならどうしますか？　自分の不満をそのまま店員にぶつけてしまうと、どうしても角が立ってしまいます。そこで、そういう時米粒写経は外国語で文句をつけることをお勧めしています。といっても、それがまともな外国語であるはずもなく、イタリア語を筆頭に様々な外国語を駆使しながらレストランの店員相手に言う言葉は何故か全て日本語に聞こえてしまうのです。続いてテーマは尊敬できる人物から、尊敬できる上司へ。ところが上司と呼べる世代の人たちには時々カツラをつけている人がいます。ではその人のカツラがずれていた場合、どう言ってその人に注意をすればよいのでしょうか？　この難問に米粒写経が挑みます。

【聴きどころ】
「尊敬できる人物」として居島さんは「記憶力が抜群によい北の湖」を挙げています。しかし、これはここから始まる話の伏線だったのです。というのも、本当に「記憶力が抜群によい」のは実は北の湖ではなく居島さん本人だったからです。かつて記憶芸人と呼ばれる芸人がいましたが、米粒写経はその系譜をも引いているのかもしれません。

【もうひと言】
スマートな漫才が主流となった現代の感覚からすれば、米粒写経の居島さんのハードなボケぶりはすさまじいまでに時代を超越しています。そして、その激しいボケを軽くいなしてしまうサンキュータツオさんの軽妙なツッコミ。これもまた漫才師の理想の形の一つと言えるでしょう。

[収録：2008年6月30日　関交協・ハーモニックホール（東京・西新宿）]

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