古典落語

長短

価格：￥660

収録時間 :: 25:05
データ形式 :: MP3
データ容量 :: 22.9MB

提供元 :: 株式会社ラジオカフェ
リリース日 :: 08年5月30日
カテゴリ :: 古典落語

ベスト・フレンズ？

【あらすじ】
とても気の短い男・短七の家に、とてもとても気の長い男が訪ねてきます。気性は正反対なのですがなぜか小さい頃から仲のいい二人。気の長い男、今日の雨について昨日の晩の用足しから語り始める始末。饅頭を食べるのにも、煙管を吸うのにもゆーっくり、のーんびり。煙管に火をつけても吸い始めるのが遅すぎて火が消えてしまう。男の様子を見てイライラが頂点に達した短七は「おれなんか急いでるときは、火をつける前に煙管をはたいちまうよ！」と前にのめるようにして煙管を吸ってみせます。それをじっと見ていた気の長い男、「短七さんは気が短いから、人にものを教えられるのも嫌いだね？」と意味深なことを言い出しました。

【聴きどころ】
正反対の性格の人物を演じ分けるという、シンプルですが、コントラストが効いて、落語の面白さを凝縮したような噺です。シンプルな噺だけに、演者によって味わいが変わります。演者が長短どちらの人物に近いのか考えるのも楽しいものです。元関取の歌武蔵師匠は、どちらかというと短七寄りかも？

【もうひと言】
この噺も古くからあり、落語に大きな影響を与えた中国の笑話集『笑府』（17世紀に成立か）にも載っているとのことです。

[収録：2008年4月5日　コア石響（東京・四谷）]

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プロフィール

三遊亭歌武蔵

落語家

1968年、岐阜県生まれ。83年、相撲の武蔵川部屋へ入門。序の口で活躍したが怪我のため半年で廃業。現役中は貴闘力とも対戦し、戦績は1勝1敗だった。同年12月、三遊亭圓歌に入門。翌84年、前座となり「歌ちどき」と名乗る。88年、二つ目に昇進し、歌武蔵と改名。 94年4月に海上自衛隊横須賀教育隊へ入隊し、8月に練習員課程を修業。11月にはザイールへ激励慰問を果たす。98年に真打昇進。2004年、国立演芸場花形演芸会金賞、彩の国落語大賞受賞。驚くほどの巨体は『勧進帳』の出囃子にぴったりだが、力士時代はやせすぎで悩んだことも。圓歌師の明るさをそのままひきついだ爆笑系のパワーとお茶目な愛らしさを併せ持つ人気者。