古典落語
花見の仇討ち
価格:¥733
寒空に春の風を運ぶ一席(落語随談付き)
【あらすじ】
今度の花見では何か変わった趣向をして、見物客をあっと言わせてやろうともくろむ四人組。ならば仇討ちの茶番をやろうじゃないか、ということに話は決まったものの、運悪く花見の当日に肝心の六部(止め役)をつとめる男がおじさんにつかまってしまい、現場に行けなくなってしまいます。仇討ちをはじめた残りの三人は止め役が来ないため、この茶番を終わるに終わらせられなくなり……。
【聴きどころ】
この噺は江戸時代の戯作者・滝亭鯉丈が書いた『花暦八笑人』所収の「飛鳥山巡礼の仇討ち」をそのまま落語に変えたものです。ところが読むと聴くのとでは大違い。しかもそれが単なる朗読ではなく、落語になっているのであればなおのこと。そんな落語版『花暦八笑人』の中でも遊雀さんのものは出色です。とりわけ後半のドタバタ劇の部分は、『熊の皮』や『初天神』でお客を沸かせた遊雀さんならではの独自の演出が満載で、これほど笑える『花見の仇討ち』は他にちょっと例がありません。
【もうひと言】
この噺の収録日は朝から寒気が強く、いかにも冬らしい一日でした。そんな日に敢えて春めいた噺を高座にかけた遊雀さん。けれども枕の中のたったひと言で、遊雀さんはお客の気持ちを厳寒から春へと導いてしまいます。本題だけではなく、枕の中のさりげない言葉に耳を傾けるのも落語を聞く楽しみの一つです。
[収録:2008年1月26日 文鳥舎(東京・三鷹)]
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プロフィール
三遊亭遊雀
1988年に柳家権太楼へ入門、前座名は「さん太」。91年に二つ目に昇進し「三太楼」と改名した。01年9月に真打昇進。06年10月に落語芸術協会の三遊亭小遊三門下へ移籍し、これを機に「三遊亭遊雀」と名乗る。「船徳」「明烏」「初天神」など、古典落語を中心に演じている。特に「初天神」で父に飴をねだる金坊のかわいらしさ、小憎らしさには定評がある。旅と乗り物を趣味とし、落語を楽しんでもらうためなら日本のどこへでも嬉々として出かけて行く。平成18年度国立演芸場主催「花形演芸大賞」金賞受賞。本名・畠山太郎、1965年、千葉県生まれ。落語芸術協会所属。
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このアーティストの作品(全26件)
試聴 | タイトル | 出演者名 | 価格 |
---|---|---|---|
堪忍袋(平成26年版) |
三遊亭遊雀 | ¥509 | |
反対俥 |
三遊亭遊雀 | ¥550 | |
湯屋番 |
三遊亭遊雀 | ¥733 | |
宗論 |
三遊亭遊雀 | ¥550 | |
看板のピン |
三遊亭遊雀 | ¥550 |
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