其の十二 －身の毛もよだつ体験－

ほんとにあった怖～い体験

　小石川の伝通院に千姫の幽霊が出ると聞いた愛嬌時代の鯉昇師匠、赤提灯でいっぱいひっかけてから真夜中に幽霊見物に出かけました。すると、そのあと美しい幽霊が夜な夜な……。
「祟られているかもしれない」けれど、幽霊が出るときいたらじっとしていられません。どんなものか見たい！　鯉昇師匠の趣味は人間観察だけでは留まりません。その後も仲間とつれだって、おもしろ怖い体験を重ねていくのでした……。これがまた、ぜんぶ実話だというのですから、鯉昇師匠ったら！


　瀧川鯉昇の高座といえば、爆笑の落語のみならず、噺に入るまえの、あの「まくら」の愉しさにも定評あり。座布団に腰をおとして「はあ～」と息をもらしただけで客席には笑いのさざなみが広がります。いったいどこまでがホントでどこからがウソなのか、虚実綯い交ぜの鯉昇ワンダーワールドの入口です。そんな鯉昇師匠の不思議の源泉・謎の私生活までたっぷりお聞きしていきます。落語とはやや違う語り口ですが、得も言われぬふわふわの浮遊感はそのまんま。一度聴けば癖になってしまうでしょう。

＊「鯉昇の昼寝まくら」は、毎月第１・第３金曜日に連続配信されます。


次回其の十三の配信は、2009年12月4日です。おたのしみに。

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