ワルの条件

男は誰もがワルに憧れる（解説付き）

【あらすじ】
もと青虫中学の飼育係でばりばり言わせていた主人公の男は、「ワルの中のワル」「泣く子も黙る」と言われているチーム・オクトパスに加入しようとします。しかし、ワルのチームが簡単に新入りをメンバーに加えてくれるはずはありません。そこで、彼はチームのリーダーからオクトパスのメンバーにふさわしい真のワルかどうか、審査されることになります。まず彼はこれまでに犯したワルの数々を披露します。彼はピンポンダッシュをしたことがあり、最近では子供料金で電車に乗っており、友だちの友だちがアルカイダのメンバーという自身のワルの履歴を話し、チームのリーダーを驚かせます。続いて、リーダーから回転寿司で注文が出来るか、いたずら電話が出来るか、猫ばばが出来るか、などと尋ねられ、全て出来ると答えると、彼はめでたくチームの加入を認められるのですが、実はチーム・オクトパスの実態は……。

【聴きどころ】
「ワルの条件」は今輔師が錦之助と名乗っていた二ツ目時代から手がけている噺です。今輔師にとって非常に手慣れたネタですが、真打ちになるとさらにくすぐりが増え、内容もさらに充実しています。二ツ目時代に聞いたことがある人でも楽しめる一席になっています。

【もうひと言】
枕でも触れていますが、今輔師は大の漫画好きです。しかもその漫画をいかにも今輔師らしい視点で読んでいるため、シリアスな漫画もたちまちの内にギャグマンガに変身しています。本編だけでなく、枕もまたそうした今輔的発想に満ちあふれています。

[収録：2008年10月30日　お江戸日本橋亭（東京・三越前）]

《携帯電話・スマートフォン（iPhone、Xperia等）、通信機能内蔵タブレット（iPad、GALAPAGOS等）、通信機能内蔵音楽プレーヤー（iPodTouch等）等へは「ダウンロード及び保存」はできません。お手数ですがパソコンでダウンロード後、お手持ちのデバイスへ同期頂き、お楽しみください。》