古典落語
ねずみ
価格:¥733
名人の風格漂う左甚五郞
【あらすじ】
奥州へ旅に出た左甚五郞が仙台を訪れると、子供の客引きに呼びとめられ、ねずみ屋という小さくてお世辞にも綺麗とは言えない宿屋へ泊まることになりました。宿屋の主の身の上話を聞かされた甚五郞は主に同情し、ねずみ屋が少しでも繁盛するようにと鼠の彫り物を拵えてやります。この鼠は木で出来ているにも関わらず、生きているかのように動くので、この鼠をタライに入れ、宿屋の前に置いておくと大変な評判となり、以来ねずみ屋にはたくさんのお客が来るようになりました。ところが、ねずみ屋の向かい側でやはり宿屋稼業をしている虎屋はそれが面白くありません。そこで飯田丹下に虎を彫って貰い、それを虎屋の屋根に据えると、ちょうど虎の彫り物がねずみ屋の鼠をにらみつける格好になりました。すると途端に鼠がぴくりとも動かなくなってしまい……。
【聴きどころ】
『竹の水仙』『三井の大黒』と並ぶ甚五郞物の一席です。主人公の左甚五郞は名人でありながら、威張るところがまるでなく、あまりにも無欲なため、却って愚かに見えたりもします。そのため、噺家がきちんと甚五郞を演じないと、甚五郞が与太郎に見えたりするのですが、鯉昇師はさすがに名人としての甚五郞を見事に描いています。この甚五郞に風格さえ漂っているように聞こえるのは、鯉昇師ならではの腕前と言えるでしょう。
【もうひと言】
鯉昇落語の魅力の一つに枕があります。東京の落語界で枕の面白さを競わせたら、鯉昇師は間違いなく三本の指に入るでしょう。この噺では鯉昇師はお得意の枕をたっぷり10分以上も聞かせてくれています。また、古典落語の楽しみは同じ演目を違う演者で聞き比べることですが、ラジオデイズでは同じ『ねずみ』を遊雀師の口演でも配信しています。興味のある方はぜひお二人の噺を聞き比べてみて下さい。
[収録:2008年11月18日 鳥越落語会(東京・浅草橋)]
《携帯電話・スマートフォン(iPhone、Xperia等)、通信機能内蔵タブレット(iPad、GALAPAGOS等)、通信機能内蔵音楽プレーヤー(iPodTouch等)等へは「ダウンロード及び保存」はできません。お手数ですがパソコンでダウンロード後、お手持ちのデバイスへ同期頂き、お楽しみください。》
まだレビューはありません
プロフィール
瀧川鯉昇
1975年、春風亭小柳枝に入門し「柳若」となる。77年に春風亭柳昇門下となり、80年に二つ目昇進、「愛嬌」と名乗る。90年の真打昇進を機に名を「鯉昇」とし、05年「春風亭鯉昇」から「瀧川鯉昇」へ改名した。ゆったりとした独特の間に、豊かな表情ときめ細かな仕草を加えた落語で、観る者を江戸へと誘う。得意ネタに「味噌倉」「船徳」「宿屋の富」「茶の湯」「うなぎ屋」など。時にネタよりも長くなる枕は、時事の話題を独自の切り口で飄々と語って観客を魅了する。本名・山下秀雄、1953年、静岡県生まれ。落語芸術協会所属。明治大学農学部卒業。
←色紙を頂きました |
このアーティストの作品(全35件)
試聴 | タイトル | 出演者名 | 価格 |
---|---|---|---|
粗忽の釘 |
瀧川鯉昇 | ¥733 | |
佃祭 |
瀧川鯉昇 | ¥733 | |
鯉昇の昼寝まくら 其の十八 -合掌のとき- |
瀧川鯉昇 | ¥367 | |
鯉昇の昼寝まくら 其の十七 -噺家の年輪- |
瀧川鯉昇 | ¥367 | |
鯉昇の昼寝まくら 其の十六 -生きとし生ける- |
瀧川鯉昇 | ¥367 |
購入の流れ
- STEP1
- 作品を選んでカートに入れる
- STEP2
- 購入手続き・お支払い
- STEP3
- 作品をDL入手する
作品の聞き方
パソコンで聞く
DLした音声ファイルは、ダブルクリックするとWindows media Player や iTunesなどの再生プレイヤーで再生されます。プレイヤーがインストールされていない場合は、下記より最新版を無料でDLすることができます。
iPod / Voice-Trec / Walkman / 携帯電話などで持ち歩く
- iPod :
- iTunesを利用します。詳しくは iTunesチュートリアル
- オリンパス Voice-Trec :
- Windows media Player を利用します。バージョン 9 はこちら / 11 はこちら
- SONY Walkman :
- SonicStageなどを利用します。詳しくは SONY サポート
- 携帯電話 :
- 機種により対応・操作方法が異なります。詳しくは各説明書をご覧ください。
店長からのお知らせ
楽天会員IDで簡単決済!楽天スーパーポイントが貯まる!使える!