「こころカフェ」season4 第5回―息が詰まる・呼吸―（全巻セット）

呼吸とは言葉である！

人間の深奥を探求する精神科医・名越康文先生の連続講座、season4です。

season1では、心の様相について理解を深めました。
season2では、心が作り出す様々な問題や闇(病み)と風景、メンタルヘルスの実際などを学んできました。
season3では、
今期、わたしたちの心の偏り、認知の歪みを知ることによって
さらなる「心の取り扱い法」を身につけていきます。


第4回めのテーマは〝息が詰まる・呼吸〟です。


過度に緊張したり、追いつめられたりすると、
わたしたちは、息があがったり、胸苦しくなったりして、息が詰まると感じます。
い、息ができない……と、酸欠の金魚のように口をパクパクして、思考も空回り。
だからこそ、わたしたちは、まず生命の根源である呼吸に戻る必要があるのです。

名越心理学では、どうもわたしたち人間よりネコのほうが幸せに暮らしているという
ことに気付いたほうがよいのです。

「ぼくらは、良いいことがなくたって、悪いことがストップすれば、
それだけでかなり幸せになれるんです。」
「人間は瞬間瞬間を幸せに生きられるんじゃないか、そこには
　途方もないゴールがあるのでは？」

名越先生自身、一日２４時間のうち爽やかなのは8％程度、あとはどんより。
だから呼吸に戻るという大切なテクニックを、ここで考えていきましょう。
そして、名越先生のこんな言葉が大きな意味をもってくるのでした。

「ぼくらは言葉に翻弄されています。
呼吸は声であり言葉であり、人間に深くつきささる物質なんです」
そして、自分自身を知る指標になるのが〝呼吸〟。
自身に向きあい〝呼吸を意識する〟ことの意味を考えていきました。


後半は、受講生からの質問にお答えしています。

Q1.巷の呼吸法の本には、吸う息と吐く息との間に、
　　 息をとめることが重要だと書かれています。息を止めることの意味とは？

Q2.日頃、同じ人たちと会っていても、その時々でその場の雰囲気に馴染めずに
　　 息が詰まり逃げ出したくなることがある。深呼吸をしても抜け出せない。どうしたら？　

Q3.特定の人の前で息が詰まり、緊張してうまく話ができない。表面上は取り繕っているが
　　 心は警戒していてヘトヘト。呼吸に戻る準備時間がないときの咄嗟の対処法は？


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■これまでの「こころカフェ」season1、season2、season3のアーカイブは、こちらです。
http://www.radiodays.jp/series/show/43


★また、リアルカフェで開かれる心理学講座「こころカフェ」を
受講したい方は、また来年にご期待ください。
season5、準備中です！

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