平川克美 著者と語る　第二十二回　ゲスト　松村圭一郎

「小さき者たちの」声、言葉、記憶を、聞き取るために

隣町珈琲ブックレビュー対談 平川克美「著者と語る」第22弾開催！

「いまこの瞬間も世界を支え、動かしているのは、教科書には載らない、名もなき小さな人びとの営みなのではないか。」（「はじめに」より）
消え入りそうな小さきものたちこそが、この世界を動かしてきたのではないか？　と文化人類学を学びながら考え続けてきた文化人類学者の松村圭一郎さん。
水俣、天草、須恵村…故郷・熊本でふつうの人びとが経験してきた暮らしや歴史を掘り下げ向き合うことから生まれた新作『小さき者たちの』。
働くこと、自然、貧富の格差、責任をとるということ……向き合うことで松村さんが見えてきた現代の歪みの本質とは？
小さき者たちの生活から見えてきた、この世界とは？
今回は体調不良で欠席となってしまった平川克美に代わり、『小さき者たちの』の出版社、ミシマ社の代表であり、松村さんの旧友でもある三島邦弘さんにインタビュアーとして出演いただきました。
ぜひお聞きください。

・松村さんと三島さん、二人の付き合い
・『小さき者たちの』は平川克美『小商いのすすめ』と地続きである
・平川克美による『小さき者たちの』書評
・『小さき者たちの』における初発の問い
・フィールドワークに先立ち先人の言葉を噛み締める
・石牟礼道子や渡辺京二は熊本でほとんど読まれていない？
・観光地化によって隠されてしまう負の歴史
・大企業が前提・中心となっている社会への違和感
・遠くの大きな問題と目の前の小さな問題
・「小さき者」としての大谷翔平に学ぶこと
・ミシマ社の新たな取り組み「捨てないミシマ社」
・自分の感覚を自分で察知すること

［質問コーナー］
・松村さんは水俣のことをどのように感じたのか、どのように伝えたいか
・なぜ行政や大企業は負の遺産や歴史を忌避するようになっているのか
・「チッソはわたしである」という緒方さんの言葉について
・チッソ側の社員から見た水俣病はどのようなものだったか
・松村さんの考える「うしろめたさ」とは何か
・将来やりたいことや何に興味があるのか分からない高校生に声をかけるとしたら
・ 平川克美との出会いで変わったこと

などなど
（この番組は2023年3月21日、隣町珈琲にて収録しました）

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