「月刊 中島新聞」2013-9月号 / 久間章生さんに訊く（全巻セット）

初代防衛大臣・久間章生さんに訊く

最近の大手メディアは、「わかりやすさ」と「単純化」の区別がつかなくなっています。複雑な問題を「ＹＥＳかＮＯか」「賛成か反対か」といった二分法に還元し、「スピード感」を演出することで拙速に答えを出そうとしています。

「月刊 中島新聞」では、「単純化」と「スピード感」に徹底的に抗いたいと思っています。
敵を見つけバッシングし、あっという間に忘れてしまう現代に、異なる視点を導入したいと思っています。

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さて、今月から「自民党を問い直す」というシリーズを始めます。
ゲストには、かつての自民党を率いてこられた大物政治家の方をお呼びし、いまの自民党が抱え込んでいる問題と課題について議論したいと思っています。


第一回目のゲストは久間章生さん。
橋本内閣と第一次安倍内閣で防衛庁長官・防衛大臣を務めた自民党の重鎮です。
久間さんといえば「原爆投下はしょうがなかった」発言で厳しい批判にさらされましたが、
久間さんの発言を丁寧に読むと、決して原爆をしょうがなかったと肯定しているわけではないことがわかります。
問題はメディアと世論が一体化した過剰バッシングにあります。

また久間さんは、イラク戦争の開戦について、厳しい批判を展開した政治家でした。
政治的なスタンスは思いのほかリベラルで、独断よりも調整を重視する政治家です。

久間さんには、本来の政治家のあり方についてもお伺いしました。
その言葉からは、「知恵」よりも「知識」に傾斜する昨今の政治家への違和感が滲み出ていました。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　中島岳志

※なお、2013年6月号と7月号はお休みをしましたので、欠号です。

〓〓〓以下は2013年9月10日、Ust配信時の一部アーカイブです〓〓〓
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