参　古泉智浩の巻（2/4）

2/4　泣ける短編集『青春☆金属バット』

　ニート、童貞、金属バット強盗……。地方都市の鬱屈した若者像を描かせたら右に出るものがいない漫画家の古泉智浩さん。暴力とセックスをストーリーの中心に据えながらも、どこかまぬけなキャラクターたちが繰り広げる、可笑しくてやがて悲しい物語が、ファンの支持を集めています。
　インタビューでは、町山智浩さんのたくみな掘り下げに、「ここまで話してだいじょうぶ？」というくらい赤裸々に実生活を吐露する古泉さん。婚約不履行で訴えられた裁判、空手の修養、フーゾク体験、実子との衝撃的な出会いなど、数々の事件が、いかに自伝的漫画『ワイルドナイツ』に大きく関わっているのか、白日の下にさらされます。

■1/4　大林監督を怒らせた？『オレのあそこがあいつのアレで』
影響を受けた漫画家は大島弓子と小林まことだという古泉さん。あまりに意外な答えに町山さんも「全然作風ちがうじゃない」と驚きを隠せません。大好きな映画『転校生』の大林宣彦監督のを怒らせることになった顛末とは？

■2/4　泣ける短編集『青春☆金属バット』
なにもない田んぼの中に、ぽつんと存在するコンビニ、テレクラ、パチンコ屋。古泉さんの故郷・新潟の風景は、そのまま古泉漫画の世界です。そんな地方都市のコンビニを舞台にした『青春☆金属バット』を町山さんが熱く、くわしく語ります。

■3/4　『ワイルドナイツ』はすべて実話？
なぜ気弱な男が金属バット強盗を繰り返すような、鬱々とした作品を書き続けたのか？　そして元婚約者との裁判沙汰を描いた代表作『ワイルドナイツ』のこと。町山さんの突っ込んだ質問が、現実と漫画との因果関係を、ぐいぐいとえぐり出していきます。

■4/4　コミケではじめて「愛」を知る
自伝的漫画『ワイルドナイツ』の鬱々とした物語は、ついに魂が浄化されるようなラストシーンへ。感動のあまり「描きたい漫画がなくなっちゃった」と語る古泉さん。現在は一回500円で人体を切断する技術を習得中だと明かすのでした。

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