1　鈴木茂の世界（1）

バンド練習は神社の境内で

　ギタリスト、シンガー、アレンジャー……さまざまな顔を持つ日本ロックの生き証人、鈴木茂さんのロングインタビューをお届けします。
　第一回となる今回は、鈴木さんのアマチュア～セミプロ時代のエピソードが語られます。
　お兄さんの影響で小さいころからアメリカンポップスを聴いていたという鈴木さん。小学校低学年のころニール・セダカの『恋の片道切符』をカタカナで音をひろって歌ったりはしていたものの、とくに音楽にのめり込むこともなく過ごしていました。そんな鈴木さんのなりたかった職業は意外なことに電気屋さん。インタビューでは、鈴木さんが秋葉原通いをするようになったいきさつが明らかになります。
　ベンチャーズのコピーから音楽活動を始めた鈴木さんですが、ビートルズのコピーから入らなかったそのわけは？　また、練習場所に困ったバンドが神社の境内で演奏するようになったきっかけとは？　おもしろエピソード満載のバンド活動黎明期から、インタビューはついに細野晴臣との出会いへ。スーパーバンドのはしりともいえる、ドライアイス・ センセーション時代を回想しつつ、次回、いよいよ「はっぴいえんど」の話題へと続きます。
インタビュアーは音楽評論家の北中正和さんが務めています。

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