4　加藤和彦の世界（4）

『悲しくてやりきれない』誕生秘話

　ひょんなことからデビューを果たしたザ・フォーク・クルセダーズ。コンサートにレコーディングにテレビ出演と、当時は寝る暇もないほどの忙しさだったといいます。そんな中出演したのが大島渚監督の『帰ってきたヨッパライ』。「超アバンギャルドな映画」だという北中さんに対し、加藤さんは「時代のグラフィティみたいだ」と。続いてはオリジナル・アルバム『紀元貳阡年』の話題。その実験的な音作りはビートルズの『サージェント・ペパーズ』や『リボルバー』などの、サイケデリックなサウンドの影響があったと加藤さんは認めます。
　そしてついにインタビューはシングル『イムジン川』の突然の発売中止の真相へ。差し替えで急遽発売となった名作『悲しくてやりきれない』の「3時間軟禁された」という驚愕の誕生秘話、詩人サトウハチローさんに作詞を依頼することになった驚きのエピソードが明かされつつ、インタビューは最終回へ続きます。

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