古典落語
普段の袴
価格:¥733
思わず聴き惚れてしまう古典落語の底ぢから!(解説付き)
【あらすじ】
上野の御成街道にある一軒の道具屋に人品のよい立派な身なりをしたお侍が現れます。墓参の帰りに立ち寄ったとのことで、店の上がり端に腰を下ろして銀の煙管で煙草をのみながら店の骨董に見入っていると一幅の掛け字に目が留まります。「見事な鶴だな」「さすがは御前、お目が高い。文晁ではないかと思いますが」「なるほど文晁か。名人であるな」お侍が感心して息を入れた拍子に雁首の火玉が飛んで袴の裾に落ちました。あわてて店の主人が知らせますが、お侍は余裕しゃくしゃく、「なに案じてくれるな、いささかふだんの袴である」。これを脇で見ていた八五郎、自分もマネをしてみたいとさっそく大家から袴を借り、筒袖の印半纏に袴をはいたまぬけな格好で道具屋を訪れますが…。
【聴きどころ】
何もかも付け焼刃でお侍のマネをしようとする八五郎のマヌケぶりが笑いどころですが、店の亭主からお侍、がらっ八から大家まで見事に演じわける市馬師の語りにはもはや名人の貫禄さえ漂っています。
【もうひと言】
かつてはちょっとした粗相で靴や服を汚したときに「いや、いささかふだんの靴だ」などと言っていましたが、最近ではあまり聞かれないようです。先代の林家正蔵師がよく演じ、前座時代に正蔵師から教わったという五代目柳家小さんから市馬師へと受け継がれています。ちなみに文晁は江戸後期の画家谷文晁です。
[収録:2008年1月12日 お江戸日本橋亭(東京・三越前)]
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プロフィール
柳亭市馬
1961年生まれ、大分県緒方町出身。小学時代からの落語好きで高校時代に落語家を志す。1980年、柳家小さんに入門、小幸を名乗る。81年、「さん好」で二ツ目。93年、真打ちに昇進、4代目柳亭市馬を襲名。96年、国立劇場花形演芸大賞受賞。古典に取り組み、正統派の落語家として高い評価を得る、小さん最後の内弟子。ネタに関する由来やこぼれ話などに詳しく、落語関連の「雑学王」と呼ばれるほど。また、持ち前の美声で相撲甚句などを噺に入れる事も多い。本名は右藤泰幸。出囃子は「吾妻八景」。
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このアーティストの作品(全8件)
試聴 | タイトル | 出演者名 | 価格 |
---|---|---|---|
藪医者 |
柳亭市馬 | ¥550 | |
茶の湯 |
柳亭市馬 | ¥733 | |
二番煎じ |
柳亭市馬 | ¥733 | |
厄払い |
柳亭市馬 | ¥744 | |
蒟蒻問答 |
柳亭市馬 | ¥733 |
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