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ラジオの街で逢いましょう
ラジオ番組「ラジオの街で逢いましょう」
第40回 現代の与太郎、古典の名手
ゲスト 古今亭志ん五
パーソナリティ 大森美知子
アシスタント 浜菜みやこ @hamamii
役者に憧れ、タレント養成所に通っていたという浅草育ちの古今亭志ん五さん。たまたま新宿の末広亭で見た落語に感動し、あの古今亭志ん生師匠の自宅を訪ねて入門を願いました。首尾よく志ん生夫人から許しをもらい、そのまま上野鈴本の楽屋で志ん朝師匠と面談。ちょうど兄弟子の真打ち昇進で人手が足りなくなった事情も味方して、即座に入門を許されます。
当時まだ高校2年生だった志ん五さんは、布団持参で「おしかけ内弟子」を決行。高校を中退した事実を引っ越しの当日に知らされた志ん朝師匠が面喰らったという逸話が笑えます。昭和の大名人、古今亭志ん生から直々にネタを学んだ幸福な内弟子時代。真打ち昇進の鈴本初席で、その志ん生と一度だけ同じ席に座った記念すべき日もありました。
志ん生と志ん朝、親子の両師匠にまつわるエピソードもたくさん。晩年の志ん生が急に人形町末広での親子会を思い立ち、長い演目として有名な「文七元結」を親子2人で演じた思い出話も。かつて志ん生が講談師だった頃に仕込んだ「井戸の茶碗」や「柳田格之進」などの渋いお家芸をこよなく愛する志ん五さん。十八番ともいえる与太郎噺の役づくり秘話など、名作を語り継ぐ落語家の魅力がいっぱいの30分です。
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