名場面と歴史から楽しむ『源氏物語』入門〜『源氏』はいかに読まれ続けてきたのか〜」第1回（セット）

第1回「『源氏物語』は世界で日本でどう読まれてきたか」

『源氏物語』が話題です。

2019年にはアーサー・ウェイリーによる英訳からの戻し訳（毬矢まりえ、森山恵訳、左右社）、2020年には新たな現代語訳(角田光代訳、河出書房新社)が相次いで刊行され、更に2024年の大河ドラマは『源氏物語』の著者である紫式部を主人公にした作品になることが発表されました。
そんなますます注目されていくこと間違いなしの大古典『源氏物語』について、様々な角度から語り合うイベントを全二回で開催します。

第一回は『源氏物語』が書かれてから現代に至るまでの約千年間で、日本、そして海外で『源氏物語』がどのように受容されてきたかという観点から、作品の魅力に迫ります。
ご出演は能楽師・安田登さん、『平家物語』のイベントにも安田さんと登壇され、毎日新聞での文芸時評を務める書評家で、文筆家の渡辺祐真/スケザネさん。
近代における『源氏物語』の政治利用、更には海外での翻訳などに触れながら、主要な巻を中心に『源氏物語』を大きな時空で味わいます。「夕顔」や「葵上」といった能になった『源氏物語』も、謡の実演付きで紹介します。
また、朗読はSPACの俳優で、ノボルーザにも何度も出演いただいている榊原有美さん。アーサー・ウェイリー訳でお届けいたします。

『源氏物語』が好きな人には後世の受容という新しい観点が見つかるかもしれませんし、未読だけど『源氏物語』に興味があるという方には後代に語り継がれた代表的な巻を知ることのできる絶好の機会となるはずです。

ぜひお聞きください。

・源氏物語…最後まで読みました？
・ウェイリー訳『源氏物語』について
・『更級日記』の菅原孝標女にみる源氏物語の人気
・時の権力者に編纂された『源氏物語』
・ツッコミどころ満載な「夕顔」
・『源氏物語』を集めようとした鎌倉幕府
・スタンダードとなった藤原定家の『源氏物語』
・源氏物語ごっこをしようとしていた女楽『とはずがたり』
・継承される『源氏物語』～分裂する天皇家と『源氏』～（南北朝時代）
・源氏パフォーマンスが儀礼になる～現実化していく『源氏』～（室町時代）
・源氏物語の全国化　～応仁の乱の廃墟の中から～（戦国時代）
・造形が深く大事な時に『源氏物語』の授業を受けていた徳川家康
・能を通じて『源氏物語』を学んでいた江戸時代の人々
・『半蔀』という能について
・ポピュラー化する源氏物語（江戸時代）
・源氏物語と松尾芭蕉、北村季吟、柳沢吉保、松平定信の関係
・近代化と『源氏物語』（明治時代から第二次世界大戦まで）

などなど


※ 本音源は2022年6月7日に収録したものを編集しております。
※ 付属のPDFは音源と併せてご覧ください。

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