文化人類学者と詩人の異郷ランブリング（全巻セット）

1937年東京生まれ。言語学者・文化人類学専攻。早稲田大学政経学部、同大学大学院芸術学修士課程修了。フルブライト奨学生としてカリフォルニア大学大学院で学んだ後、東京外国語大学、早稲田大学、東京芸術大学など諸研究機関で教壇に立つ。 主な調査地域は東アフリカ、カリブ海域、インド洋諸島。23歳で日本で初のスワヒリ語の文法を発表するなど、アフリカ諸語、ピジン・クレオール語の先駆的研究を行う。幼少時より自然の中で動植物に親しみ、小学生時代はNHKのど自慢に出場、高校時代は鉄棒の全国チャンピオンになるなど、どこまでも破天荒な経歴の持ち主。大学時代は独学で多言語を習得してアフリカ縦断隊に参加し、スワヒリ語の研究を始めた。関心領域は人間のイマジネーション全般。言語学・文化人類学の研究にとどまらず、紀行文、エッセーの書き手として知られるほか、現代音楽・現代美術の分野での活躍も多い。著書に『異郷日記』（青土社）、『ヒトかサルかと問われても』（読売新聞社）、『伝説のアメリカン・ヒーロー』（岩波書店）、『食の課外授業』（平凡社新書）のほか、専門書、エッセー集など多数。