第4時限 [詩と散文]（全巻セット）

音読に耐える文体を考える―歌詞―：with aCKy客員教授

天才コラムニスト・小田嶋隆のライティング講座は、
文章のスキルは当然として、ライティングに必要なすべての要素を伝授する全6回。

第４時限めのテーマは、詩と散文です。

1/3:
できがいいとか悪いとか、実践的にどうかではなく、詩を書くという行為は
ふつう17歳より前でないとやったことがないのではないでしょうか。
自分が書いた文章であるにもかかわらず、こんな「こっぱかずしいことを！」と
思うもの、自分のなかに眠っている、自分でもよくわからないものと出会います。

「理性で制御できる論理、意味、技巧とかは、確固としたもので構築されています。
ですが、不分明なもの、曖昧さと向かい合うことで、意味の広がりが身に付くのではないか」

「わたしが自分のなかで養分になっていると思うものは、中学校時代に読んだ書籍や
その頃に買って素晴らしい勢いで暗記したレコードの歌詞で、それが大切だと思うのです」

2/3:
休憩をはさんで、物を書こうとする人には大いに参考になる受講生からの質問回答。
そして、あらかじめ受講生がメーリングリストに提出した「詩」の課題をとりあげて
実践的で具体的な実習が展開されています。

3/3:
客員教授対談は、ファンクバンド・面影ラッキーホール改め,
Only Love Hurt のヴォーカルで、作詞を手がける aCKy(アッキー）さん。
そのヒリヒリした物語性が横溢した詞には、「天才」と評した故吉本隆明氏をはじめ
町山智浩さんなど多くのアーティストや文化人にもファンが大勢いらっしゃいます。

「OLHの音楽を聴くと、ひとつの短篇映画のようになっているんですね」（小田嶋）

「だいたい、書けって言われもしないのに詩なんて書いてる人の気が知れない（笑）。
書くと思ってから書くに至るまでがだいじなんです」(aCKy）



■この音源は、2014年4月24日にリアル授業を収録したものです。

■コラムがコラムであるためのスピリットと効能を知るオリエンテーションと、
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http://www.radiodays.jp/item_set/show/718
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