小池昌代×平川克美「ラジオの街のブックレビュー　その一」（全巻セット）

樋口一葉を読みたい

ゲスト　小池昌代
ホスト　平川克美（@hirakawamaru）
アシスタント　浜菜みやこ (@hamamii)

小池昌代さんを迎えて、シリーズ化するラジ街のブックレビューが始まりました。その一回め冒頭、まずはお互いの新刊の評し合い。平川氏の『小商いのすすめ』と『俺に似たひと』を小池さんが、小池さんの『自虐蒲団』に平川氏が感想を述べました。作者を前にしてなかなか酷評は聴けませんが、さて両氏は作品のどこに感じ、心動かされたのでしょう。ちょっぴりご紹介すると、ふたりの「小説の産みかた」の共通点、そして、小池さんが『自虐蒲団』で踏み出した新境地とは?

自作紹介の次に平川氏が掲げたのは、中島岳志氏の『中村屋のボース』。戦中の時代、インド独立に向けて日本で活動し、新宿中村屋の婿となったR.B.ボースの数奇な一生を、綿密な取材と資料によって描き出した作品。

一方、小池さんは、『にごりえ』『たけくらべ』。ご存知、樋口一葉の名作です。深川の材木商の家に生まれた小池さん。一節の朗読がいかにも下町の早口な江戸言葉そのもので、古典なのに昨日の日常会話のよう。聞き惚れます。

精神科医、春日武彦氏の『臨床の詩学』、赤松啓介氏の『夜這いの民俗学・夜這いの性愛論』のご紹介も。巷で高い評価の両著をどんな言葉で評するのか、それはお聴きになってのお楽しみ。


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