「あわい」の時代の軍記物語 第1回（セット）

第1回 今なぜ『太平記』を取り上げるのか

能楽師・安田登さん書評家・スケザネ（渡辺祐真）さんの新連続講座は『太平記』

新型コロナによって、今まで当たり前だったことが変化しようとしているのを感じます。しかし、だからこそ変わらないぞ！という力も強く働く。このようにいくつかの価値観が重なって、なんとなくはっきりしない時代を「あわい」の時代と呼びます。

日本の歴史には、このような「あわい」の時代が何度もありました。『平家物語』の時代もそうです。そして、その次の時代を描いた物語が『太平記』です。

天皇親政の世をもう一度、取り戻そうとするカリスマ後醍醐天皇。それまでの武士とはまったく違った戦術で戦うニューヒーロー、楠木正成。すぐ弱音を吐くし、すぐ出家するとか、死ぬとかいう弱いリーダーでありながら、次代を牽引する足利尊氏。そんな魅力的な人物の活躍を読みながら「あわい」の時代の生き方を考えていきたいと思います。
安田登さんご出演の2022年7月度NHK Eテレ「100分de名著」『太平記』でお伝えしきれなったことなども含めたっぷり講義いただきます。
また今回は、特別に第1回〜3回に朗読で浪曲師・玉川奈々福さんにご参加いただきます。こちらも必見です！

ぜひお聞きください。

・NHK Eテレ100分de名著「太平記」での朗読について
・「間(あいだ)」と「あわい」の違い
・「あわい」の時代としての現代
・あわいの時代に作られた「太平記」の複雑な要素
・裏切りが悪いことではない「返り忠」という考え方
・成立の同じくする「太平記」「能」「平家物語」
・「序文」を読むー天の徳と地の徳
・「北条高時」「後醍醐天皇」についての記述
・正中の変ー幕府討伐の企図1
・元弘の乱ー幕府討伐の企図2
・「日野俊基の関東下向」を琵琶とともに謡う
・「赤坂城の戦い」を謡う
・楠木正成、赤坂城を奪還する
・前時代の武士、嘲笑される
・なぜ安田さんが今「太平記」を取り上げようと思ったか
・すぐに弟に相談する弱いリーダー足利高氏
・「鎌倉幕府の滅亡」を読む

などなど


※ 本音源は2022年7月7日に収録したものを編集しております。
※ 付属のPDFは音源と併せてご覧ください。

《携帯電話・スマートフォン（iPhone、Xperia等）、通信機能内蔵タブレット（iPad、GALAPAGOS等）、通信機能内蔵音楽プレーヤー（iPodTouch等）等へは「ダウンロード及び保存」はできません。お手数ですがパソコンでダウンロード後、お手持ちのデバイスへ同期頂き、お楽しみください。なお一部（聞く教科書・聞く聖書）DRM付きWMA音源がございますが、DRM対応の携帯音楽プレーヤー以外では再生できません。》

このアーティストの作品（全62件）

一覧を見る