伊藤比呂美「全身詩人 伊藤比呂美 の衝撃」ー朗読と対談ー

言葉の原初、詩とはなにか

普段あまり馴染みのない方も多い「詩」の世界。
今回、一人でも多くの方に「詩」を読み味わい、体験してもらいたいという隣町珈琲店主たっての希望から、現代を代表する詩人・伊藤比呂美さんをお招きし「詩」を存分に堪能できるイベントを開催しました。
店主平川克美に「全身詩人」とまで言わせる伊藤比呂美さん。
「詩」とはなにか？「詩」そのものを体験するとはどういうことなのか？今回は朗読、対談等を通して言葉の原初「詩」に迫ります。


◆店主・平川克美より
詩を書くとはどういう体験なのか。詩を読んだり詩を聴いたりすることは、受け手に何をもたらすのか。どんな体験として記憶されることになるのか。
詩は、おそらく言葉による最も原初的な表現であり、息遣い、声の震え、体温や心の震えを直接相手に伝えることのできる形式でもあります。しかし、こうした体験は、日々の忙しさの中でときに忘れ去られてしまいます。あるいは、合理性やリアリズムに支配された生活の中で次第に見失われてしまうかもしれません。わたしは、枯れそうになる身体に水遣りをするように、現代人に詩の体験を贈りたいと願っています。
原初の詩体験を、もっとも生々しい形で再現できる詩人は、全身詩人(「全身小説家」という言葉があったが)、伊藤比呂美以外にはないと思っています。
自作の詩の朗読、詩が生まれ出てくるまでの時間、その体験についての語りを通じて、隣町珈琲のお客様と詩の体験を共有してみたいと思います。


・伊藤比呂美、生まれを語る
・石垣りんについて
・父母に手を合わせられない理由
・『とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起』を読む
・気づくと似ている母の面影
・伊藤比呂美が訳した「般若心経」を読む
・石牟礼道子さんや瀬戸内寂聴さんに聞いた「死ぬ」ということ
・愛犬と見ている熊本の夜空の星のこと

・最初に伊藤比呂美との対談で平川克美がびっくりしたこと
・平川克美が詩人をやめた理由となった伊藤比呂美の詩
・瀬戸内寂聴を継ぐ人伊藤比呂美
・太宰治への恋文
・「ズンバ」の素晴らしさを語る

●人生相談より
・ウクライナ戦争、コロナ…閉塞感を打破するには？
・部屋の中が片づきません、どうしたらいいですか？
・子どもがご飯を食べません、どうしたらいいですか？
・負け犬の人生を歩んでます…。
・引きこもりの息子をどうしたらいいですか？
・自分に興味を持つにはどうしたらいいですか？

などなど

※ この番組は2022年3月24日に隣町珈琲にて収録しました。

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