10　南佳孝の世界 (1/5)

1.歌っているときが一番楽しい

角川映画の主題歌「スローなブギにしてくれ」や、郷ひろみによる「モンロー・ウォーク」のカヴァー（「セクシー・ユー」）のヒットで知られる南佳孝さん。沢田研二、松田聖子らへの楽曲の提供はもちろん、プロデューサー、CMのナレーターとしても活躍しています。都市生活者やリゾートの男女をクールに描きながら、しかも色っぽい南さんの楽曲は、いつだって大人のためのグッド・ミュージック。近年、その音楽はジャズ、ラテン、そしてライフワークともいえるボサノヴァへと、ますます接近を見せているようです。そんな南佳孝さんが歩んできた音楽の道のりと身辺抄を、70年代音楽の目撃者、北中正和さんが丹念に掘り起こします。松本隆をはじめとする、70年代の顔役たちの話題も頻出のロングインタビューです。


■1.歌っているときが一番楽しい
サーフィン、テニス、油絵、ライブ……南佳孝さんの心をとらえて放さない、海辺暮らしの近況報告。アルバム『ボクのこころ（メウ・コラソン）』のジャケット用に描いた自画像を酔っぱらって消してしまった事件の顛末やいかに？

■2.リブ・ヤングのコンテストに入賞
少年の日に聴いたペリー・コモ、フランク・シナトラ、ナット・キング・コール。そしていよいよ、ミート・ザ・ビートルズ。有名な「じゃんけんで負けてドラマーに」なってしまったいきさつの詳細も明らかに。

■3.デビュー・アルバム『摩天楼のヒロイン』
松本隆プロデュースのデビュー・アルバムがついに完成。旧来のフォーク・ソングとは違う、洗練された都会的なサウンドの制作現場はどんなものだったのか。

■4.もうひとつのデビューアルバム『忘れられた夏』
デビューはしたものの、待っていたのはバイト生活。そして満を持してリリースされたのがセカンド・アルバム『忘れられた夏』でした。収録曲「これで準備OK」を絶賛するかまやつひろしが自分のラジオ番組で行った驚きの行為とはなんだったのか。

■5.スローなブギにしてくれ
郷ひろみの「セクシー・ユー」（「モンロー・ウォーク」のカヴァー曲）や、角川映画の主題歌「スローなブギにしてくれ」の大ヒットで忙しい日々を過ごす南さん。その音楽はやがて少年時代に親しんだ、ラテン、ボサノヴァへと向かっていくのでした。

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