松田哲夫「ラジオの街で逢いましょうプラス１」

1947年、東京都武蔵野市生まれ。少年時代はコレクターだった父の影響で雑誌や映画チケットを集める。都立大学人文学部時代、雑誌『ガロ』編集部に出入りするようになる。67年、赤瀬川源平に出会って意気投合し、二人でマッチのレッテル絵のコレクション、宮武外骨、「今現学」」などに熱中。69年、「四・二八沖縄デー」のデモ隊に参加して逮捕される。自主出版で『当世学生運動戯歌集』を出版。翌年大学を中退し、筑摩書房に入社。浅田彰『逃走論』、赤瀬川原平ほか編『路上観察学入門』、赤瀬川原平『老人力』、天童荒太『包帯クラブ』など数々のベストセラーを生み出す。「ちくまぶっくす」編集長を経て、役員、顧問を歴任。85年から『ちくま文庫』『ちくま文学の森』『ちくま哲学の森』『ちくま学芸文庫』を企画・発刊し、いずれもヒットとなる。94年、初の著書『編集狂時代』を刊行。路上観察学会、雑誌『本とコンピュータ』などで社外でも活躍。96年からTBS系テレビ「王様のブランチ」出版コーナーのコメンテイターとなる。出版界の最前線を走り続ける名編集者。