10．古書　―時に磨かれた書物　　（原作　植草甚一、松村久、桑原武夫）

本読みの至福の時間から生まれた随想

【構成・解説】　紀田順一郎　(評論家・作家)
【原作】　　　　植草甚一　(映画、ジャス評論家・随筆家)
【原作】　　　　松村久　(マツノ書店店主)
【原作】　　　　桑原武夫　(仏文学者・評論家)

近・現代の日本の名作エッセイを網羅した作品社『日本の名随筆』から、選りすぐりの作品を極上の語りにのせてお送りするシリーズ第10巻。

外見の古めかしさにもかかわらず、時の試練に耐えて、いよいよ輝きを増す本があります。新刊書とは異なるこの魅力にとり憑かれて、稀本珍本や海外の最新作を求めて古書店街をさまよい歩く時間。それは本好きにとって何物にも代え難い至福のひと時です。
この喜びから生まれた3編を、読書界のご意見番・紀田順一郎が豊かな学殖とともにご紹介します。

【収録作品】
●植草甚一　「本の話だとすぐ古本屋歩きのことになる」　　（朗読：広居播）
　伝説的ブック・ハンターの、ささやかな夢とは。
●松村 久　「いなか本屋の四季」　　　　　　　　　　（朗読：金子あづち）
　徳山の老舗古書店の名物店主が、ゆったりと語る古本の一年。
●桑原武夫　「書物について」　　　　　　　　　　　（朗読：植山直雅）
　フランス文学の大家がみずみずしく綴る、本への尽きせぬ愛情。

構成・解説：紀田順一郎
（作品社刊『日本の名随筆』別巻12紀田順一郎編「古書」、同72巻「古書II」より）

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