20．星座　 ―空から来る物語　（原作　辻光之助、内田百閒、伊藤和明）

歴史のその時も、星は微光を投げかけていた

【構成・解説】　柳家小ゑん　(落語家)
【原作】　辻光之助　(天文学者)
【原作】　内田百閒　(小説家・随筆家)
【原作】　伊藤和明　(ジャーナリスト)
近・現代の日本の名作エッセイを網羅した作品社『日本の名随筆』から、選りすぐりの作品を極上の語りにのせてお送りするシリーズ第20巻。

人間の想像力が天空に物語を織り出した時、星座が生まれました。有限の命に制約された人間は、無窮の時空間と星座を介してつながり、時には自身のはかなさを、また時には大いなる可能性を知る機会を手にしてきたのです。収録された3つのエッセイは、いずれも星に魅せられた作家たちが、時代の転変や戦争の惨禍の中で、星座と向き合った貴重な心の記録です。
構成・解説は、落語界きっての星好きで知られる柳家小ゑん師匠。楽しい天文こぼれ話を交え、自ら朗読もこなす大盤振る舞いの30分を、どうぞお聞き逃しなく。

【収録作品】
●辻光之助　「星を追う人々」　　　　　　　　（朗読：柳家小ゑん）
　浮世離れの手本のような天文学者たちの、珍妙この上ない戦中戦後談。
●内田百閒　「箒星」　　　　　　　（朗読：上月麻未）
　1910年、全人類を恐れさせたハレー彗星。田舎町の人々の騒動を描く。　
●伊藤和明　「まきおの星」　　　　　　（朗読：植山直雅）
　春を告げる牛飼い座の１等星アルクトゥルスにまつわる少年の記憶。

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