第1時限「定義・テーマとモチベーション」（全巻セット）

コラムニスト的アングル：with 石原壮一郎客員教授

天才コラムニスト・小田嶋隆のライティング講座は、
文章のスキルは当然として、ライティングに必要なすべての要素を伝授する全6回。

「言葉の運営について、いまいちど考えなおすという作業は、
書くのが商売の人間ばかりでなく、小学生から横町のご隠居まで
　普通に生活する誰にとっても、けっして無駄にはならないはず」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
毎月1回100分間の小田嶋せんせいの講座と、逸材の客員教授との45分間の対談。

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第１時限めのテーマは、 コラムの定義です。

1/3:
授業ののっけから、今日は「100分も話が持つのかな」と一人ごちる小田嶋せんせい。
そして、じつはこういう感覚こそがコラムを書くうえで大切なポイントなのだと続けます。

「自分が何を書くのかという予断みたいなものを、まず持つ必要があるのです。
　あらかじめ何を何枚で書くかを見つけることが、書き始める第一歩だったりします」　

「テーマをみつけることのほうが、実際に書き起こすことより難しいんじゃないかと思います……
毎回いろんなことを発見する着眼点があるのかということではなく、あらゆるテーマについて
書きこなしていく機械的な技巧が身に付いているってことが、ちょっと大切なポイントになる」

「エッセイで終わってしまってはいけないよってことをコラムニストはある種志高くもっているべきなんじゃないか。
　……コラムっていうのは、もうすこし出所の正しいものでありまして、辞書をひくと列とか列柱とか、建築様式で
　柱と呼ぶものを言うんです。……コラムニストが何をやるべきかというのは、とにかくあるスタイルで、ある枠の中で、
　ちゃんと目のある文章を書くっていうことだと思います。その目というのは、物の観方」


2/3:
会場で回収された質問用紙に、こたえていきます。
要約とは？　評論とコラムの違い、読者とは、などなど、
誰にでも参考になる質問ばかりです。


3/3:
客員教授対談は、個性的なスタイルのコラムニスト・石原壮一郎さん。
コラムというもののアングルの定型。大人養成講座でデビューされましたが、
25年ほど前、石原さんは小田嶋先生の担当編集者でした。

「その頃から、そうかコラムニストっていうのは、こういうふうにやればいいんだって思って、自分も同じ書く側の仕事になって、小田嶋さんを見習って、けっこうお待たせする感じの物書きになってしまったっていう（笑）」(石原）

「じつは問題って解き方より立て方のほうが大切だったりすることがありまして、大人っていう問題を立てた段階で石原さんの勝利なんですよ」(小田嶋）


■この音源は、2014年1月23日にリアル授業を収録したものです。
　
■コラムがコラムであるためのスピリットと効能を知るオリエンテーションも、下記配信中！
http://www.radiodays.jp/item_set/show/718

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