安田登の「古典から読む未来」第5回 （セット）

第５回　『応天の門』の時代を読む

現代まで残され読まれつづけてきた「古典」作品に広く焦点を当て、そこから現代を生き抜く知恵や「未来」そのものを見通し、考え浮き彫りにしようという能楽師・安田登さんの意欲的講座です。
各回、古典のテーマに相応しい、スペシャルゲストをお迎えし、そのテーマについて深く広く考え能楽師・安田登さんと存分に語り合っていきます。
安田さんは今回の講座について、「現代の賢者たちと「古典」を読みながら「未来」を考えていこうという講座です。長い歴史の中で、消えて行った無数の文献。その中で現代まで生き残った奇跡的な「古典」。古典の中には万古不変の智慧が残されています。その智慧を賢者の目で探し出し、未來を読んでいきます。」とコメントされています。

第5回のテーマは「『応天の門』の時代を読む」
時の権力が天皇家から貴族へと大きく変わるきっかけとなった「応天門の変」
今回はこの大きく変わる時代に登場する菅原道真、また在原業平にまつわる古典を取り上げます。
ゲストはおなじみ、書評家の渡辺祐真さん！

【安田登さんによる第５回講座へのコメント】
「灰原薬による漫画『応天の門』が、２月～４月にかけて宝塚歌劇団で月組によって上演されます。
今回の「#古典から読む未来」は、この時代の古典を読みます。その頃、日本の歴史の中ではとても大きな変化がありました。権力の実権が天皇家から貴族に変わったのです。そのきっかけになったのが都の応天門が放火によって炎上した事件、「応天門の変」です。誰が放火したのか、それはいまだにわかっていません。
そして、その大きな時代の中にいたのが漫画や宝塚歌劇でも主人公となる天才、菅原道真。そして、色好みの在原業平。
本講座ではこのふたりに関連する古典や「応天門の変」を扱った古典などを読みながら、時代というものがどのように変わるのかを考えようと思います。


・宝塚歌劇で『応天の門』が上演される
・他律的／ヘテロノミー的芸能と自律的／オートノミー的芸能
・『応天の門』の時代は「あわいの時代」である
・源氏物語は伊勢物語に大きく依拠している
・菅原道真の生涯
・道真の漢詩を読む／11歳の時に書かれた「月夜見梅花」など
・共感覚的な漢詩を書いた道真
・讃岐守時代の漢詩に読まれた民の生活
・なかなか読まれない漢詩
・漢詩漢文がメインストリームだった時代の歌人・在原業平
・史料があまり現存していない業平へのイメージ
・業平の和歌を基に『伊勢物語』などに派生していった
・『伊勢物語』を読む

などなど
ぜひお楽しみください！

※ 本音源は2023年2月15日に収録したものを編集しております。
※付属のPDFは音源と併せてご覧ください。

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