「あわい」の時代の軍記物語 第4回（セット）

第4回 宝塚歌劇「桜嵐記」から見る南北朝

能楽師・安田登さん、書評家・スケザネ（渡辺祐真）さんの新連続講座は『太平記』

新型コロナによって、今まで当たり前だったことが変化しようとしているのを感じます。しかし、だからこそ変わらないぞ！という力も強く働く。このようにいくつかの価値観が重なって、なんとなくはっきりしない時代を「あわい」の時代と呼びます。

日本の歴史には、このような「あわい」の時代が何度もありました。『平家物語』の時代もそうです。そして、その次の時代を描いた物語が『太平記』です。

天皇親政の世をもう一度、取り戻そうとするカリスマ後醍醐天皇。それまでの武士とはまったく違った戦術で戦うニューヒーロー、楠木正成。すぐ弱音を吐くし、すぐ出家するとか、死ぬとかいう弱いリーダーでありながら、次代を牽引する足利尊氏。そんな魅力的な人物の活躍を読みながら「あわい」の時代の生き方を考えていきたいと思います。
安田登さんご出演の2022年7月度NHK Eテレ「100分de名著」『太平記』でお伝えしきれなったことなども含めたっぷり講義いただきます。
また今回は、特別に第1回〜3回に朗読で浪曲師・玉川奈々福さんにご参加いただきます。こちらも必見です！
ぜひお聞きください。

・『桜嵐記』ほど南北朝を説明するのに上手いものはない
・楠木正行（まさつら）について
・上田久美子作『桜嵐記』について
・安田登が抱いていた宝塚歌劇へのイメージ
・『桜嵐記』の主題歌
・武士（もののふ）は霊魂を司るもの
・物語を劇化するときにどれだけ原作に忠実であるべきか
・正行と後村上天皇との関係性
・足利尊氏の評価
・歴史の教科書における記述の変化
・いま『太平記』を読む意義
・夜叉となった後醍醐天皇
・上田秋成『雨月物語』「白峯」を読む
・「文化」とは「文」によって「化成」すること
・「文」とは何か

などなど

※ 本音源は2022年8月18日に収録したものを編集しております。
※ 付属のPDFは音源と併せてご覧ください。

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