最近の大手メディアは、「わかりやすさ」と「単純化」の区別がつかなくなっています。複雑な問題を「YESかNOか」「賛成か反対か」といった二分法に還元し、「スピード感」を演出することで拙速に答えを出そうとしています。
「月刊 中島新聞」では、「単純化」と「スピード感」に徹底的に抗いたいと思っています。
敵を見つけバッシングし、あっという間に忘れてしまう現代に、異なる視点を導入したいと思っています。
本当のわかりやすさとは何か?
今、じっくり考えてみなければならないテーマとは何か?
なかなか大手メディアが取り上げないテーマに切り込みながら、今最も話を聞いてみたいゲストをお呼びし、議論を深めます。
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今回のゲストは辻元清美さん。民主党に所属する衆議院議員です。
辻元さんといえば、あの「ソーリ、ソーリ」という糾弾調のイメージが共有されていると思います。
実は、私もかつてはそうでした。
そして、正直なところ、どこか苦手な印象を抱いていました。
そのイメージが大きく変わったのは、鳩山内閣の時でした。
辻元さんは当時、社民党の議員として連立政権に加わり、国土交通省の副大臣に就任しました。
この時の大臣は前原誠司さん。ニュースで一報を聞いて、「本当に大丈夫なのか」と心配になりました。
しかし、です。数か月間のプロセスの中で、私の辻元さんへの印象は大きく変わっていきました。
辻元さんは、立場の異なる前原さんや官僚と着実に信頼関係を築き、
時に柔軟に、時にじっくりと対話を重ねながら
ヘビー級の難題を解決に導いていきました。
JAL債権問題、新幹線の国際展開、羽田空港国際化、バリアフリー、エコ住宅、海上保安庁の強化……。
なかでも私が驚いたのは、旧国鉄労働組合のJR不採用問題を、和解に導いたことでした。
官僚と当事者の鉄のような相互不信によって、問題解決の糸口すら見えなかった課題を、辻元さんは柔軟に妥協点を見出し、時に官僚を丁寧に説得して、和解に持ち込みました。
私は、ニュースを見て「やるな」と思いました。
そして、政治家・辻元清美に強い関心を持ちました。
その後、辻元さんは難しい選択を迫られることになります。
普天間問題をめぐる社民党の政権離脱でした。
辻元さんは党の方針に従って、副大臣を辞職します。
しかし、道半ばで進路を閉ざされた辻元さんは、悩み苦しみます。
そして、社民党を離党し、新たな道を歩むことになりました。
番組では、辻元さんの歩みを丁寧に振り返りながら、政権交代から現在に至る政治プロセスの問題に迫りました。
そして、これから民主党がいかなる道を歩むべきかについて、議論を重ねました。
この番組を聴いていただければ、辻元さんに抱いてきたイメージが大きく変わると思います。そして、民主党再生のための方向が見えてくるのではないかと思います。
ぜひ、聴いてみてください。
■今月の書評■
広井良典『人口減少社会という希望』(朝日新聞出版)
中島岳志
〓〓下記は、2013年4月18日、Ust配信した際の一部アーカイブです〓〓
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